この作品に触れるきっかけになったのは、読書仲間の友人からのお勧めだった。
最初はタイトルを見て、若干不安を感じた物の、友人の熱い勧めにより一話を開く。
一話目は、まぁテンプレという感じ(仕方なくはある)。
二話目以降はTSものの抑えるべきポイントをグッと抑えてて好印象。
オンラインゲーム編に入ってからは少々苦痛だったものの、今にしてみれば伏線がペタペタ貼られてて必要だったんだなぁって感じがする。
ただ、偽りの主人公編でクライマックスに突入してから話が変わってくる。
面白い、滅茶苦茶面白い!!!
そこんじょそこいらの漫画とか、アニメとか、プロが書いてるようなモノに引けを取らない、いや、それを上回る怒涛の伏線回収と、熱い展開、気づけばスクロールする指が止まらないではないか。
なんだこれは、いや、本当になんだこれは(困惑)
友人に勧められて半信半疑で読んでみたのだが、ありがとう友人、お前のお陰でこんな素晴らしい作品に出合えた、ただ今は感謝を。
さて、ここまで長く語ったが、普通に一言いいたい。
この作者はマジでシナリオライターかなんかなのだろうか。
明らかに話の作り方が一般人のそれじゃない。
この作品なら金を出したい、いや出させてもらいたい、そう思わせる魅力がある。
こんな場所で埋もれ気味なのもおかしい。
累計ランキング一桁くらいのポテンシャルは余裕である。
以上、この作品に脳を焼かれた一般人の独り言でした。
マジでこの作品は読んだ方がいいぞ(マジで)。
なぜこのような名作が埋もれ気味なのか。理由は序盤で切ってしまう人が多いからだと思う。
確かに序盤は設定のガバさを感じるし、プロローグ直後にオンラインゲームの話が続く時は若干苦痛に感じる。
だが、「偽りの主人公」編の「王の帰還」、できれば「地獄の始まり」まで頑張って読んでみて欲しい。
このあたりが物語の実質的なスタートラインであり、ここから物語は加速度的に面白くなっていく。
よく練られた独特な世界観。散りばめられた伏線の数々。そしてなにより、強さと弱さを兼ね備えた主人公の魅力。
序盤を乗り越えられたなら、テンプレとは一味違うこの作品の魅力に取り憑かれることになるだろう。
主人公がスペランカー過ぎて面白い作品だと感じました。
読み始めは、あまり期待していませんでした。
何故ならあらすじが余りに平凡過ぎる。
正直、他の『○○に特化したら最強でした』のような作品なのではないかと。
『最弱でも最強です!』みたいな事になるのではないかと考えていました。
しかし、そのような事はありませんでした。
時折その容姿特化の姿が描写されます。
ですが、ガン振りした容姿より他のクソ雑魚ナメクジ過ぎるステータスがまさかのメイン。
マジの最弱すぎる。
心情の描写も面白いと感じました。
TS物らしく男であった自分と女として生きている自分。その乖離に気づかない振りをするように強がって生きているように見え、良いと感じました。
断言出来ます。この作品は間違いなく良作。