第3話 表の顔

 執行者には1人につき1人の監視者が付く、輝利哉にとっては彩がその監視者に該当する、彼ら執行者と監視者はそれぞれ表の仕事を持っており輝利哉と彩の仕事は探偵である、「今日は1人依頼人来る予定ですよ、学生さんとのことですが』依頼人は依頼人絶対に失礼のないようにしてくださいね」

 「わかってるよ、しっかし学生がわざわざ探偵を頼るとはねまた猫探しとかじゃねーだろうな」不満げにこたえる輝利哉この探偵事務所の依頼は多岐にわたる殺人事件から、人探しに浮気調査などなど、だがここ最近の依頼は飛天的に平和な依頼が多かった、血なまぐさい世界に生きている彼からしたら慣れないことが多いのだ「さぁ、でもそろそろいらっしゃる時間ですよ」そう言うと同時にコンコンとドアをたたく音が聞こえた「どうぞー」彩の声と同時にドアが開くドアの向こうから現れたのは、髪をポニーテールにした女性が入ってきた、「し、失礼します、あのこちらの事務所へ依頼した君月きみつき花蓮かれんです」「ようこそーお待ちしてましたよ、さっこちらへどうぞ」依頼人に対して部屋のソファー座るように促し、お茶を入れる「改めまして、私は当探偵事務所の所長を務めています彩と言います、こちらはこまずか、、じゃなくてわが事務所の探偵 霧崎輝利哉さんです」(こいつ一瞬コマ使いて言いかけたぞ)彩の発言に内心で突っ込みを入れながら依頼人に挨拶をする「ご紹介にあずかりました、霧崎輝利哉ですそれでは依頼内容を伺わせていただきます」輝利哉の言葉に花蓮はおずおずと語り始める。

 「私の依頼はその・・兄を私の兄を探してほしいんです!!」彼女の発言に素直な疑問をぶつける、「兄?ですか?どういうことでしょうか?」輝利哉の言葉に花蓮は顔をうつ向かせながら言葉を告げる「私には兄がいるんです、でも二年前に友人たちと登山に行ったきり行方不明になってしまったんです、それが最近偶然テレビで兄を目撃して、両親に伝えたんだけど信じてもらえず、なのでここの探偵事務所を頼ってきたんです」依頼内容を詳しく聞きしばし考え込む輝利哉そして顔を上げると「わかりました、その依頼引き受けましょう」輝利哉の言葉に顔を上げる花蓮、ありがとうございます!!と言いその後彩に引率され部屋を出て行った。

 「しっかし人探しですかよく引き受けましたね輝利哉さん」輝利哉が素直に依頼を引き受けたことに疑問を訪ねる彩そんな彩に「別にただこの依頼なんかきな臭い感じがしたんだよ」と真剣な表情で答えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

JUDGE鮮血の執行者 @janku0801

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ