第2話 執行者の日常

 東京都内にある、とある建物その一室に2人の男女の姿があった、着物を着ており髪を二つ結びにした女性、神凪かんなぎあやもう1人はパーカーは脱いでいるが社長を殺した男、霧崎きりさき輝利哉きりやソファーでくつろぐ輝利哉に彩は書類を見ながら問いかける、「いやはやー今回もご苦労様です、と言っても今回の相手は大したことなかったみたいですが」彼女は書類に目を通しながら世間話でもするかのように輝利哉に話している。

「別に相手が強かろうが、弱かろうが関係ないよ、能力者は放っておくと危険だしな」そう答える輝利哉に彩は楽しそうに「おやおや〜それは自分自身もカルマを持つ咎人だからそう答えたんですか?輝利哉さん?」彼女の問いにうるせぇとだけ答え顔を晒す、さらに彼女言葉を続ける「犯罪、特に殺人を行ったものが手にする異能力、カルマ世界の裏ではカルマによる犯罪が増えていた、なので政府は秘密裏にカルマ持ちを処刑する執行者たちを集めたカルマにはカルマをと言うことで政府が管理している、カルマ能力者たちの中から総勢10人の執行者が選ばれた、それが貴方達ジャッジなんですよね」、「今更、そんな解説いらねぇ大体十人って言ってるけどこないだ1人まで行ってが発動して死んだだろうが、今は9人だよ」そう彼ら執行者は入れ替わりが非常に激しいいま彼が言ったようなことは日常茶飯事なのだ、「そうですねー本来政府から選出されるのに中には自分から志願した人もいますがあなたみたいに、まあ、そろそろ裏の仕事の話は終わりにして、表の話をしましょうか?」そう言って彩書類をかたずけ机の引き出しからネームプレートのようなものを取り出したそこには神凪探偵事務所所長と書かれていた。

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