機神 サイブレックス(討伐済)

※エリア5フロストマキアに新しいリージョン「5-4:アークアーカイブス」を追加しました。

https://kakuyomu.jp/works/16817139557550487603/episodes/16817139557563925707


【クラス】ボス

【名称】HFO-700-52-13 サイブレックス

【種族】アンドロイド

【性別】なし(AIは女性)

【出現場所】5-4:アークアーカイブス

【強さ】★★★★★

【武器】フォトンセイバー 6本

 両腕に内蔵された近接戦闘用の赤い光剣。特に金属相手に強く、無機物であれば宇宙戦艦の装甲すらバターのように切断する。

 ただし近接戦闘は滅多に行うことはなく、あくまで敵に接近された際の反撃手段。


【特殊能力】

陽電子頭脳AI:

 既知銀河における人工頭脳の一つの到達点。

 複数の武装を正確に操ることができるだけでなく、超量子演算によって不確定な未来をある程度収縮させることができ、敵が回避する先に「攻撃を置く」ことが可能となる。


立体機動:

 脚部のイオンスラスターで空中を音速以上の速度で飛び回る。

 また、気圏外での戦闘能力と、別の恒星系にワープできる装置を持っているが、恒星間ワープのためには10日ほどチャージが必要になる。


MBバッテリー:

 サイブレックスの動力は体内にあるマイクロブラックホール発電によるもの。

 補給無しで数万年は稼働できるレベルのエネルギーを持つ。


人工竜鱗複合装甲:

 竜の鱗を解析し、その構造をナノマシンを用いて再現したもの。

 太陽に離着陸可能なほどの超耐久と、ナノマシンによる再生能力を持つが、竜特効武器があれば防御力が半減する。


素粒子結界:

 腰に二つあるシールド発生装置から、結界を展開する素粒子を発生させて、本体を包む。物理攻撃はあまり防げないが、魔法や術、ブレスなどの属性攻撃に対してはほぼ無敵となる。


軌道イオン砲照射:

 アークアーカイブスのはるか上空の宇宙空間に9つの静止衛星があり、そのうちの8つから、サイブレックスが指定する標的複数に対しイオンレーザーを照射する。

 1本直撃しただけでも高層ビルくらいなら一撃で蒸発させる威力がある。


高性能兵器各種:

 サイブレックスの身体はまるで動く武器庫。

 主砲となる両手に装備した高出力ビームライフルをはじめ、お臍から金属を分解するナノマシンビーム、背中からは80連発マイクロミサイル、脚にはイオンスラスターなどが装備されている。

 また、内臓インベントリが存在するらしく、弾切れになることはない。


ハイマットフルバースト:

 上記の武装を一斉に掃射し、周囲の地形もろとも敵を木っ端みじんにする大技。

 これに加え、軌道イオン砲も照射してくるため、回避はほぼ不可能。純粋に耐えるだけの防御力が求められる。

 ただし、攻撃後にはフォトンセイバー以外の武器が排熱のため1分使用不能になる。


天候操作:

 エリア5の天候はすべてサイブレックスが制御しており、クオルト氷壁などで吹きすさぶ吹雪は本機が発生させている。

 逆に、こいつの操作権を得ることができれば、吹雪を止めることができるかもしれない。


空間分離保護装置:

 戦闘モードになると、コンピューターに危害が及ばない様に空間遮断結界を自動的に起動する。これにより、サイブレックスが山丸ごと吹き飛ぶような攻撃を放っても、とりあえずデータセンターは被害を受けない。



【容姿】

 腰まである長さの淡い水色の髪に、陶器を思わせるような美しい白い肌、そして黒縁くろぶちの眼鏡をかけた女性――――の形をしたアンドロイド。

 体長は1.5メートル程度で、平均的な女性と身長はあまり変わらない。

 両腕に装備している1メートル以上の重厚感のあるビームライフルと、グレネードを発射するためなのか、はたまた作者の趣味なのか、かなり前方に尖ったロケットOppaiが特徴的。


 この惑星で初めて作られたアンドロイド『ホープフル・シリーズ』の設計図を基に、できうる限りのありとあらゆる技術を盛り込んだ、大図書館の誇る最高傑作のひとつ。

 大図書館のアーキビストにして、占い師スミトと名乗っていた女性……オリヴィエ・ソミェットが、滅びたかつての故郷に配置した惑星規模のスーパーコンピューターとデータサーバを保護するために採算度外視で作成したもの。

 妥協を許さないオーダーメイドの装備の数々により、宇宙進出前の文明であれば1機ですべて滅ぼせるほどの性能を持っている。


 サイブレックスは、通常時は山脈の頂上を飛び回って天候を操り、氷壁を登ってくる対象には「氷壁の守護者」をけしかけ、山頂に直接向かってくる存在には軌道イオン砲と強力なビームライフルを浴びせる。

 また、緊急時には、遠く離れた宇宙基地にいるオリヴィエの操作を受る。

 このアンドロイドがいる限り、5-4アークアーカイブスには女神の探知すらも及ばない、完全隔離空間を実現することとなる。


 ただし、余りにも性能を追求しすぎたせいで、建造費用もまた天文学的なものになり、最終的に宇宙要塞を作るのと同じくらいかかったという。

 その上、設計があまりにも緻密であり、1日で1年経過する亜空間建造所を使ってもなお完成に5年以上費やすという気の遠くなる製造時間がかかったため、余りにも非効率だということで同型のアンドロイドは二度と作られていない。

 しかも、その使い道の大半が山脈丸ごとコンピューターを冷やす冷房として使われているのだから、無駄とみなされるのは当然だろう。


 陽電子AIを搭載しており、本来であれば人間並みの思考や性格を手に入れることができるのだが、想像主のオリヴィエによって兵器であることが求められているせいで、そのあたりはオミットされているようだ。

 それでも、最小限の自我は芽生えているらしく、自身が「高性能」であることを何よりも誇りとしているようだ。


台詞候補

「認証番号HFO-700-52-13 サイブレックス、始動。敵対者を排除いたします」

「私、高性能ですから」

「かわいい――? ――? そのオーダーは理解不能です」



・メタ情報

 東美桜様のロイヤ・ホープフルロード

https://kakuyomu.jp/works/16817139557676351678/episodes/16817139558691884913

 の設定を一部勝手に使わせてもらったアンドロイド。(とはいえ、個々のボスの設定自体は前からあらかた決まってましたが)


 ストライクでフリーダムなスーパーロボットが自律して動いているような敵で、とりあえず普通に戦ってはまず勝てないと思われる。

 だが、出会ってすぐに敵対するような相手ではなく、あくまでアークアーカイブスを何らかの理由で破壊、もしくはハッキングしてデータを抜こうとすると、オリヴィエが切れて、サイブレックスをけしかけてくる形になる。

 攻撃の一つ一つの威力が地形を抉るほどだが、戦闘開始と共にデータサーバ施設は空間隔離されるので、サイブレックスがやられない限りは施設が破壊される心配はしなくていい。


 ★★★★★キャラは戦って勝つことを前提にしていないので、普通は戦いを避けるべきであるが、戦闘になった場合はまず宇宙空間から降ってくるビームが厄介な攻撃となる。

 さらに、このロボットはロマンを理解しているのかしていないのか、初手から武装のフルバーストを行い、問答無用で敵対者を消し飛ばしにかかる。

 フルバースト後しばらくは「高性能兵器各種」が使えなくなるが、衛星ビームはその間も使用できる点には注意が必要。


 これらの攻撃に耐えたとしても、今度は理不尽に硬い防御力を突破するのが問題となる。

 宇宙戦艦の艦隊と真正面から戦うほどの性能を有しているが、人工竜鱗装甲を使用していることから例によって竜特効がある程度有効で、地竜の鱗を貫通できるだけの威力があれば、装甲を突破することは可能。

 また、魔法や術を無効化するシールド発生措置は外付けなので、これを破壊すればシールドを使わせないようにすることができる。

 装甲はナノマシンで出来ているため徐々に再生するが、各部位を次々に破壊していけば、再生が追い付かなくなるはずだ。

 一応、頭部を破壊されることが最大の弱点で、頭部の陽電子AI破壊されるとほかの部位が残っていても機能を停止する。

 ただし、それは製作者も理解しているのか、頭部はほかの部位に比べて極端に硬いため、最悪ほかの部位を壊せても頭だけ残るということもありうる。

 そのため、破壊する順番は必然的に両腕→両脚→胴体→頭の順番になりがち。


 真正面からの戦いは基本無理ゲーだが、もう一つこのアンドロイドを機能停止させる方法がある。

 それは、データサーバをハッキングして、サイブレックスの『緊急停止プロトコル』を作動させること。

 あのオリヴィエ相手に電子戦を行うという無理難題を要求されるが、某Dさんみたいなキャラがいれば、狙ってみるのも一考。

 上手くいけば、サイブレックスの操作権を乗っ取れる可能性もある。


 サイブレックスを破壊すると、エリア5に吹いている吹雪が消えるので、環境が色々と変化する可能性がある。


 冷酷な殺戮マシーンであるサイブレックスだが、彼女にもきちんと自我があるようで、戦っていない間は普通に会話ができる。

 性格は無機質なアンドロイドそのものだが「高性能」であることへ異様な拘りを持っており、ことあるごとに「私は高性能ですから」とアピールしてくるほか、自分より「高性能」な機械に嫉妬する一面も持っていたりする。




最終指令ファイナルコード』ダモクレス:

 サイブレックスが隠し持っている最終権限。

 軌道上に浮いている攻撃衛星9個のうち、中心部にある全長3300メートルもある円筒形の巨大静止衛星「ダモクレス」からタキオンレーザーを照射する。


 この衛星は、暗黒竜の完全復活に備えてオリヴィエがひそかに建設していた秘密兵器で、一度攻撃すると攻撃した場所に「エリア4アビス」に匹敵する大穴が開くことになる。また、最悪の場合惑星を滅ぼせるほどの出力も備えている。

 この衛星の照準はデフォルトで「エリア0セントラル」に向けられており、仮に照射された場合はエリア0は消滅してしまうだろう。

 しかも、オリヴィエ代表は暗黒竜エッツェルの「時代が進んだ文明兵器になるほど攻撃が効かなくなる」ことを知らないらしく、例えこの兵器を起動したとしても暗黒竜にダメージを与えることはできない。


 ただ、セントラルの街の消滅と引き換えに、エリア0-3よりさらに深いエリアが出現するので、地下まで潜るのが面倒な場合は使用を検討しても……あまりよくない。

 また、今後発生する『危機』への最終手段になることもあるので、用法要領を守って慎重に扱いたいところ。

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