古火竜レダ(確保済)

※エリア6古戦場に新しいリージョン「エリア6-5:煉獄の谷」を追加しました。

https://kakuyomu.jp/works/16817139557550487603/episodes/16817139557565682788


【クラス】ボス

【名称】古火竜レダ

【種族】火竜

【性別】女性

【出現場所】エリア6-5:煉獄の谷

【強さ】★★★★☆

【武器】爆縮のブレス

 一般的な火竜のブレスは広範囲に広がる炎だが、レダのブレスはビームのように一直線に炎のレーザービームが吐き出される。

 攻撃範囲が絞られた分火力も相当上がっており、その威力はサイブレックスが放つ軌道衛星ビームに匹敵する。


【特殊能力】

極温適応:

 高温だけでなくかなりの低温にも耐えられる。

 ただし深海や宇宙は無理。


氷縮の吸気

 ブレスとは逆に、思い切り息を吸うことで周囲の熱を一気に奪い去り、極寒の氷点下へと変える。

 また、この吸気には吹雪を引き起こす力もあり、広範囲に氷属性攻撃を行うこともできる。


ブランジミスト:

 地面から地下水、もしくは可燃性の液体を噴出させる。

 地下水が間欠泉となった場合、非常に高温の熱湯があたりに降り注ぎ、熱に耐性を持たない敵は全身がやけどし、呼吸すると肺が焼かれて呼吸できなくなる。

 可燃性の液体の場合、ブレスによる攻撃で引火し、とてつもない爆発があたり一帯に巻き起こるだろう。竜でもただでは済まない。


 一方で周囲が氷点下の場合、空中の蒸気が一気に凍り付き、生物はあっという間に氷漬けになる。

 油は水分を失うと一気に凝縮し、次に着火した際に爆発範囲が狭まる代わりに、威力が数倍になってしまう。



竜化:

 戦いの際はほぼ最初から竜化してくる。

 体長20メートル以上の四つ足竜の姿になり、初めから能力は非常に高い。

 また、炎と氷属性の攻撃は効果がない。


【容姿】

 部分的に青いメッシュが入った赤い髪を、後ろで太く束ねた大人の女性。

 非常に特徴的なのが、顔に大きく刻まれた「×」の傷跡で、これは竜化してもはっきりくっきり表れている。

 結構な美人なのだが、この傷のせいでそう見られることは稀。

 レダ自身は特に気にしていないし、何なら強そうに見えてお得とも思っている。


 非常に複雑な出自を抱えた女性の火竜で、火竜の母親と氷竜の父親の間に生まれたため、火竜ながら若干氷を操る力を受け継ぎ、生来から気温全体を手中に収めることができた。(ちなみにこの世界では、ハーフの場合生まれる種族は母系依存)

 その反面、別種族間との婚姻が基本的にNGの竜族にあって、混血は徹底的に差別されることになる。特に保守的な火竜の間からは「青付き」と呼ばれることもしばしば。(この名称の由来にもいろいろ複雑な事情がある)

 しかし、レダは生まれ持った反骨精神で独自の術に磨きをかけ、彼女を差別しない一部の竜たちとともに、自分たちが好き勝手出来る世界を探すために渡っていった。


 レダがたどり着いた先が、本編に出てくる「あかぎ」の故郷になった世界であり、彼女と仲間たちはその世界で存分に自分たちの力を燃やし、逆らう生物を好き勝手に殺し始めてしまう。

 火竜たちのリーダーともその世界で結婚し、子供も1体生んだのだが…………

 好き勝手していくうちに、心の中によくわからない感情が沸き、さらには自分たちが暴れすぎたせいで世界の寿命そのものを燃やし尽くす寸前だったことも知った。


 やがて世界から生物が途絶え、仲間の竜は自らの力に溺れてあらゆるものを手あたり次第燃やす中、まだ正気を保っていたレダは、何を思ったか元の世界に戻ることにした。

 そして今、再生した故郷の世界の姿に良くも悪くもショックを受け、この先どうしようか深く悩んでいるのであった。


 また、自分たちの世界で「原初の火種」と呼ばれる火竜にとって垂涎の的となるものが発生し、今いる世界まで飛んで行ったことも把握している。

 できれば手に入れたいとは思っているが、気配が消えているためそれも困難になりつつある。



台詞候補

「かわいそうな子。 この古火竜レダと対するだなんて……あなたはこれから、ドロドロに溶けて何も残らないのよ」

「仲間はいないわ。今頃世界を焼き尽くして、燃やすものがなくなって力尽きているでしょうね」

「ここまで滾るのは、いつぶりかしら…………あぁ、もっと私を滾らせて」



・メタ情報

 敵として戦う意味はさほどないけれど、物語の設定を担う上ではそれなりに重要な竜。なにやら「原初の火種」を探しているようだが、あかぎが私のところにいる限りは二人が出会うことはない。

 古火竜の名の通り、見た目の割にかなり長く生きている竜で、少なくともヴェリテよりかは年上。

 人化の習慣があまりなかったせいか、人化がかなり下手糞で、人の姿になっても足や手が竜の部品のままで、背中の赤い翼も消すことができない。

 そのうえ、ネメシスと同様の鱗裸族で、見られると困る部分を赤い鱗で覆っている。


 あかぎの生まれた世界を焼き尽くした火竜たちの1体であり、「天の死闘 地の苦闘 11」で出てきた、顔に「×」の傷跡がある火竜が彼女にあたる。

 この傷は格上の竜との殺し合いの際に負ったもので、実は顔だけでなく、体のいたるところに深い傷跡がある。

 また、元居た世界には夫となる竜と息子がいたようだが、どうもそこまで深い愛情はなかったらしく、見捨てて自分だけ故郷に戻ってきた。

 つまりレダは人妻……というよりも未亡人である。竜としては非常に珍しい。

 


 戦い方も火竜にしてはかなり変則的で、高温の炎はもとより、父親の影響で冷気を操ることもできる。

 これに加えて、地中の水脈や、エリア6限定で可燃性の液体を噴出させることができる。

 熱湯の霧で相手の全身やけどを狙ってくるほか、気温を一気に下げることで水分を凍らせて相手の動きを止めるなど、温度を激しく上下させるコンボがなかなか厄介。

 火竜相手に耐冷装備をするような人はまずいないだろうと思われるので、どう工夫して対策するかが問われる。

 初めから容赦なく竜化してくるのも面倒で、さらにこの竜がいる場所は非常に厳しい環境にある。

 ★★★★☆の相手としてはなかなか面倒くさい部類に入るので、あらかじめ覚悟しておきたい。


 

 ちなみに、ほかの竜との関係については、特に火竜はレダのことをあんまりよく思っておらず、人間でいうところの「ビッチ」だと思われている。が、これはあくまでも母親がそうだったからで、レダ自身はそのあたりについては今のところ不明。

 それ以外の竜からも、あんまりいい印象はなく、特に強いとも思われていない。

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