第22話 怖そうで怖くない少し怖い物語の巻
【8/18締切】公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」から、タイトルだけ、ちょっと変更して、なんとなくお借りしております。
※面白くもなんともないです。怖いと言えば、怖い話?
***
怖そうで怖くない少し怖い物語……。
お盆も近いのでタイムリーと言いますか、そうなんですよ、わたしには父方、母方のお墓があるのですが(時々勝手に? ひとりでお墓参りしているのです)数年前のある日……いきなり、某所のお墓が消えておりました。
「え……?」
駅を降り、延々と歩き、池を渡り山を登り(どんなところにあるんだなどと、思われるかもしれませんが、野生動物だって出るんですよ。横にある崖? に生えている竹に飛びついて、一気に下まで滑り降りて逃げたり……)で、ささやかに置いてあるバケツに水を汲んで、お供えの花を持って、テコテコと歩いておりましたら……まさに『煙のごとく』どちらとは言いませんが、お墓がなくなっていたのです。
冷静に考えれば、墓守をしていた親戚の人が、墓じまいをしたと言うことでしょうが、「墓じまい」話には聞いていたけれど、ここまで身近には感じていなかったのでした。
「…………」
なんとなく、なにもないところに花を置いて、また延々と駅まで帰る道すがら、ふと、そういえば『妖怪ツアー』に参加したときに、結界の石があると言っていた場所を思い出し(なぜ参加しているのか?)そこは遠いので、割合に有名な某怨霊を祀った神社が近いはずなので、寄ってみようかと思ったのですが、
「…………」
むやみに、そういった場所に、近づいてはいけない。
そういう事かもしれない……。
そんなことを思いながら、あきらめて帰ったのですが、ちゃんと墓じまいをしなかったのか……そんな後日談を(なんと墓がないと、わたしが報告するまで、誰も知らなかった!)聞いたので、やはり見えないなにかは、確かに存在するのだなと思い、部屋が汚いと運気が下がると聞いたので、掃除機かけてました。
2004年8月
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