第14話 黒歴史放出祭っぽいお話の巻
原罪、もとい現在『黒歴史放出祭』が開催されているそうです。(※参加はしていないのにも関わらず、タイトルだけお借りしました。)
「黒歴史……」
スペインの
と、恐ろし過ぎるお話はさておき、自分自身の黒歴史を振り返るのが、この『黒歴史放出祭』と課程いたしますと、(人の黒歴史を放出するのは、いかがなものかとも思いますし)
わたしが人生でいままで一番やってしまった! と、思ったのは、ぼ――っとしていて、階段から転げ落ちたことでも、実家で食べ終わったイチゴ大福の包装紙と箱を見比べて、ふと包み紙の中に、ティッシュペーパーを丸めて詰め込み丁寧に復元し、さも、本当にイチゴ大福が入っていると思わせて、はずれを引いた姪っ子に叱られてしまったことでもなく、『月館の殺人』という、とても面白い鉄道推理小説系? のコミック(上下巻)を、なにを思ったのか、下巻から読んでしまったことです。
気づかずに、やはり鉄道に造詣が深くないわたしには難しい……そんなことを思いながら、結構読み続けていました。
そして、ふと、もう一冊の拍子に目をやったそのときです。
そこに『上』という文字を見つけたのは!
『あっ! 下巻から読んでしまっていた!!』
これに比べれば、なぜか突然パンプスのかかとが取れてしまい、時代劇の草履と違って鼻緒の代わりに、偶然通りかかった靴修理の専門家が、かかとをすげてくれる。(パンプスのかかとって、すげているの? 接着してるだけだった? 記憶が……)
そんな恋愛イベントが発生する訳もなく、ただただ、頭がまっしろになり、「あっ! そういえばダンスシューズがバッグの中に!」と、地味なビジネススタイルに、キラッキラのハイなヒールのパンプス(本当はダンスシューズ)で、ほぼ、まる一日、ビジネス街を練り歩くはめになったことなんて、別にどうでもいい、ささいな出来事です。(むろん、そのダンスシューズは、本来の目的を果たせなくなりましたが、ダンス教室は、一瞬で通わなくなったので、なにかの啓示だったのかもしれません。)
そんなこんなで、それ以後は、かなり注意深くなり? 連続小説などを読むときは、きちんとナンバーを確認してからにしております。はい。
『背教者ユリアヌス』の(上)という字を確かめてから、バッグに入れて持ち歩きつつ……。
2024年 3月
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