第37話 王都の惨状
王都は滅んでしまった。
まぁ四天王のうち3人が出張ってきたんだ無理もない。
だが、四天王のうち1人は騎士団が命がけで倒した、そこだけが美談として書かれていた。
王都は滅んだというが、別に何かが変わる訳ではなかった。
王族と貴族が処刑されて代わりに魔族が支配する土地となったそれだけだ。
異形の物が歩き回るだけで、他は無にも変わらない。
蹂躙は殆どされなかった。
税金の納め先が変わるだけだ。
王族や貴族がアホな事して重税を課していたから...寧ろ楽になるんじゃないかと思う。
それなりの地位にいた者は困るが下の者は支配者が変わるだけでそれ程変わらない。
王族や貴族、教会、財産のある商会等は殺されたり、財産を奪われるだろう。
だが、それらは恐らく全体の10%位だ。
9割以上の人間には殆ど影響は無い可能性がある。
僕には寧ろ都合が良い。
僕の仲間は..僕にとって美人だが、他の人間にとっては醜い。
だから、魔族に混じった方が良い様な気がする。
勇者が居ないからこれから先は魔族が納める国が多くなるだろう。
そんな世界なら「魔物使い」も嫌われないような気がする。
僕の目から見たら、今の世界より魔族の治める世界の方が都合が良い気がする。
何しろ僕の目には人間より魔族の方がまだ綺麗に見える。
人間が少なくなって魔族が多く成れば成程住みよい、美しい世界なのだ。
このまま、魔族の侵略が進めば..そう思ってしまう程に王都の話は魅力的だった。
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