第6話 冒険者ギルドへ
これで、お金の心配をする必要は無くなった。
ユリアの両親にお礼を言い、アルマンの街に向った。
恩を返す必要も..無さそうだ、どう見ても成金みたいにしか見えない。
何処にも質素という様子はない。
最初王都に行こうかと考えたが、勇者やユリアが向っている。
なら、王都を除いた最大都市で、冒険者に住みやすいという噂のアルマンを選んだ。
アルマンへは馬車で2週間掛かったが、周りの人間が気持ち悪い..それ以外は問題無く着いた。
直ぐに冒険者ギルドにむかった。
ギルドに着きギルドの大きな扉を開いて中に入った
絡まれるような事は起きなかった。
僕からみて化け物に見える女の受付と男の受付は凄く混んでいる。
男の受付は沢山の女が並んでいる
女の受付を見ると、、普通の女性と不細工な女性が並んでいる。
不細工な女の受付は沢山の男が並んでいる。
そして、僕は一際人気の無いだれも並んでいない受付に向かった
「冒険者ギルドへようこそ! 本日はご依頼ですか?それとも登録でしょうか?」
「登録をお願いします。」
「登録には銅貨1枚掛かりますが宜しいでしょうか?」
僕は銅貨1枚を渡した。
「所でご説明は必要ですか?」
登録に来る人間の中には冒険者を目指して「お手伝い」をしている人間も多い。
そういう人間に説明は不要だ。
「何も解らないので細かくお願い致します」
「畏まりました」
説明内容は、
冒険者の階級は 上からオリハルコン級、ミスリル級、金級、銀級、銅級、鉄級、石級にわかれている。
そして、案外上に行くのは難しく、銀級まで上がれば一流と言われていて、この街には金級以上の冒険者は居ない。
殆どが、最高で銅級までだそうだ。
級を上げる方法は依頼をこなすか、大きな功績を上げるしか方法はない。
銀級以上になるとテストがあるそうだ。
ギルドは冒険者同士の揉め事には関わらない。
もし、揉めてしまったら自分で解決する事。
素材の買取はお金だけでなくポイントも付くので率先してやる方法が良いらしい。
死んでしまった。冒険者のプレートを見つけて持ってくれば、そのプレートに応じたお金が貰える。
そんな感じだ。
「後は大丈夫?」
「はい」
「それでは、冒険者証が出来たから渡します。 初めてだから石級からスタートです。頑張って下さいね!」
僕はお礼を言うとギルドを後にした。
そして、僕はスラム街に向った。
実際にはスラムの近くの宿屋だ。
スラム街近くの宿屋は凄く安く、月単位~年単位で泊まる事も出来る。
普通の宿屋でもそれは可能だが、かなり高くなる。
結局、僕は少し広めのスラム近くの安宿を借りた。
色々な宿にこちらの条件を伝えた。
殆どの宿は僕の要望は聞いて貰えず、この宿のみがOKを出してくれたからだ。
1階が空いており直接出入りできる部屋が空いていた、本当に好都合だ。
「まぁ、うち見ての通りだから家賃の滞納さえしないなら、娼婦だろうと何だろうと構わない..部屋に男を連れ込む娼婦も住んでいる位だからね」
とはおかみさんの話だ。
凄くボロボロだが、家賃が月銀貨1枚と安く、部屋にシャワーもトイレもついている。
こんな設備がある理由を聞いたら、「ここは元娼館だったからね」だそうだ。
納得だ..だがこの安さでトイレとシャワーがあるのはついていた。
正に都合が良い。
部屋を掃除して(安い部屋は自分で掃除するのが当たり前だ)荷物を片づけると僕は目的の場所に向った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます