ご案内

登場人物紹介〜登場する人たちとこれから登場する人たち〜

 増えてきたら、随時更新します。


【ヒムロ=タカナシ】


 和国ジェパーグ出身の魔族の青年。部族は妖狐。和国での名前は「小鳥遊氷室」。

 白藍色の長い髪を蜜柑色の髪紐で緩く結んでいる。目の色は水浅黄色ややつり目の中性的な美人。髪と同じ色の大きな三角耳、太い尻尾が出ているので獣人に間違われやすい。

 本来、魔族は尖った耳で獣耳も尻尾出ていないのが普通だが、過去のあれこれで獣人のような格好になってしまっている。そのため変化へんげが苦手で、獣人限定の変装程度にしか変身できない。

 背丈はそこそこの痩身。少食気味。好きな食べ物は魚と果物。林檎が好き。

 外見は二十代半ばほどの容姿だが、生きている年数は三百年を超えている。

 武器は仕込み杖になっている銀の錫杖。魔竜の爪を打って制作した黒い和刀になっている。

 魔術師であると同時に剣の使い手でもある。魔法具制作の腕を買われて、現在はルーンダリア国の宮廷魔術師として王城に滞在している。

 非常に手先が器用で、料理や裁縫などなんでもできる。いつも着ている狩衣に似せた衣装はヒムロの自作である。

 不運体質であり、巻き込まれ体質。過去のトラウマから警戒心が強く、人嫌いで引きこもりという陰キャ気味な性格だったが、最近は人嫌いが緩和されてきた。

 ギルヴェール国王とは恋仲。




【ギルヴェール=レヴィンズ】


 ルーンダリア国の国王。魔族の青年で、部族はグリフォン。身長は186cm。

 濃い金髪をひとつに縛り、いつも立ち襟の宮廷服を着た美丈夫。鋭い印象を与える瞳は雷色。いわゆる凄みのある美人で、微笑みひとつでも相手を圧倒させてしまう。そのため、初対面で怖がられることが多い。

 外見は二十代後半くらい。

 本来の性格は素直で優しく、成り行きでヒムロを捕まえた時も扱いは過保護に近く優しかった。国民はもちろん子供が好き。

 城には優秀な受付嬢を配置し、利になる情報があれば手に入れ、優秀そうな人材が見つかれば引き抜いている。呼ばれればすぐに来てくれるアクティブな国王。

 過去に起こした革命戦争で闇組織に奪われていたルーンダリア国とその玉座を奪還した功績から国民からは英雄視されており、雷光の獅子王とも呼ばれている。嫌いなものは闇組織で、特に元凶の《闇の竜》は逆鱗ものだが、頭から排除したりはしない冷静さ併せ持っている。

 武器はロングソード。必要に応じてグリフォンで戦うことも。

 行方不明中の二人の弟がいる。

 宮廷魔術師のヒムロとは恋仲。




【ケイ】


 ルーンダリア国王の従者であり、国王直属の近衛騎士。魔族の青年で、部族は人狼。

 人狼の魔族らしく、背が高く体格もいい。赤い髪と瞳をもつ端正な顔立ちで、いつも愛想よく微笑み、丁寧な敬語を話す。そのため、人には好かれやすい。外見は二十代半ばほど。

 物腰がやわらかなので貴族かと思われがちだが、ルーンダリアの政権崩壊時に《闇の竜》に飼われていた元暗殺者アサシン。そのためかキレると超絶に口が悪くなる。

 ギルヴェールはケイにとってどん底から救ってくれた恩人であり、革命戦争を共に戦い抜いた同志であり、大切な主君。そのため、国王の言うことには全肯定姿勢である。

 実は妻子持ちで双子の子どもがいる。子煩悩で愛妻家。




【クリュウ】


 ルーンダリアの宮廷魔術師の一人。姿勢のいい背高で痩身の美人。外見は三十代くらい。魔族の青年で、部族は夢魔。

 長い黒髪を背に流し、切長の深青の瞳を持つ。服装は常に白衣。

 禁術の使い手であり、触媒にはいにしえの竜石を使用している。そのため精霊魔法は使えない。

 本来は研究者で、一般常識はもちろん世界情勢、経済学、医学や薬学、精霊や魔物、いにしえの竜などなど、豊富な知識を持っている。ヒムロに共通語コモンを教えてくれた恩師。



【リュカ=シャルリエ】


 ライヴァン国籍を持つ魔族の青年。部族は妖狐。貴族出身であり、実家のシャルリエ家は大きな港町を領地を持ち、海賊討伐に力を入れている。

 実はヒムロの実弟であり、和国での名前は「小鳥遊たかなし冬雪ふゆき」。しかし過去の記憶を失っており、故郷のこともヒムロのことも覚えていない。唯一覚えているのは海賊に捕まっていたという事実だけ。

 ——なのだが、ヒムロのことは兄だと確信している、非常にポジティブな性格。過去の記憶を思い出す気配は一切なく、本人も困っていないようである。

 白に近い銀色の髪を一つにリボンで結んでいる。目の色は青。シワひとつないシャツにベスト、リボンのタイという小綺麗な格好をしている。

 外見は十代後半頃だが、ライヴァンの帝都学院を卒業しており、成人している。

 優しく明るく前向きで、丁寧な敬語を話す。育ちはいい。幸運体質で、やることなすことすべてうまくいくタイプ。

 変化へんげが得意で、動物はもちろん椅子などの無機物、ワイバーンやいにしえの竜にも変身できる。戦闘時はワイバーンに変身することが多い。そのため、機動力が高い剣士。

 幼いリュカを救ったのは海賊討伐していたシャルリエ家の当主だったリオネルである。家族が見つからなかったので、養子として育てられた。そのため、人間族であるリオネルに強い憧れを持っている。(余談だが、過去にヒムロとフユキの両親を殺した海賊はリオネルによって断罪されている)

 血のつながらない二人の兄がいて、兄たちは結婚と同時に魔族へ種族変化しており、今も健在。

 実家では海賊討伐に参加していたので、戦闘経験はそれなりにあり、そこそこ強い。

 シャルリエ家との縁で顔が広く、知り合いが多い。以前のライヴァン国王とも顔見知りであり、庶出の王兄でもある《闇の竜》の総帥とも知り合いである。

 現在は恋人とヒムロのために学園教師兼自由騎士として、ルーンダリアの王城に滞在している。

 記憶がなくても、海賊は絶許。

 

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