キュンキュンしりとり

「今日は頼みごと、なーんでもきいてあげる! 」


「…………よ、よしよしし? 」


 なで、なで


「手で撫でるだけでいいの? 他は何か買って欲しいものとかない? 」


「飲み物買ってくれ? 」


「ロイヤルミルクティーが好きだよ? 」


「なっ、なんで知ってる? 」


「の~んびり幸せそうに飲んでるとこを、偶然見かけて可愛かっ


「た、確かに好きだけど、私は可愛くなんてな……」


「いやいやいや、その顔も、その声も、照れた仕草も言うことも、俺の心を落とすには十分だけ?」


「どうかしてるよ! あなたならいくらでも女の子寄ってくるでしょ?

 軽い言葉で、年上をからかわないっ! 」


「でも、なでなでお願いする位には、俺のこと好きだよ?」


「寝ぼけたこと言わないで!

 ……そんなことない。最近仕事で疲れてたから誰かに頭を撫でて欲しかっただ


「ケーキ買ってあげよう? 」


「買ってくれなくてもいい。飲み物だけで十分。誕生日ケーキくらい自分で買


「ううん、俺が一緒にお祝いしたいから買いた


「いや、 年下の、彼氏でもなんでもない人にそんなことしてもらえな



「言わなきゃわかんない? 俺と付き合おうよ? 恥ずかしくて、ついおちゃらけてたけど、俺はずっと真剣に気持ち伝えてたよ。 い? 」


「や、嫌ではないよ。いつも素直になれなかったけど、私もほんとは……好


 ちゅっ (キ)


「すっげー好っ!」


 きゅっ!



【年上女の子のきゅんきゅん負け】

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○○しりとり @tonari0407

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