もしかしたら僕は死んでしまうかもしれない。眠ってしまったら明日は来ないかもしれない。そんなことを考えて眠れないんだ。君に会いたいと思っているけれど、僕にはもう時間がないみたいだ。それでも僕は、君みたいな人とめぐりあえただけで幸せだったのかもしれない。僕はいつでも君のことを考えているよ。魂ってものが本当に存在するのかは、僕にはまだわからないけれど、もうすぐそのことはわかるような気がする。だけど僕は、そのことを君に伝えることはできないと思う。たとえ魂が存在して、僕がこの世に残ったとしても、僕は遠慮深いから、いつも君のそばで君のことを見ているだけでいいんだ。それに、僕が君の夢の中なんかに出てきたら、きっと君は気持ちが悪いだろうし、そんなことで君を悩ませたくないから。ちゃんと会ってさよならを言いたかったけれど、君に会ったらさよならなんて言えそうにないから、このまま会わずにいこうと思う。

 僕がいなくなって、たとえこの手紙が発見されても、この手紙は君のところには届きそうもない。君っていっても僕以外誰のことかわからないはずだから。それにもしかすると、君は僕のとなりで僕より先に冷たくなっているかもしれないから。

 ずっとずっと遠くから「ストーミー・マンデー・ブルース」が聞こえてくるんだ。


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ストーミー・マンデー・ブルース 阿紋 @amon-1968

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