元になった自作の詩

詩『ミルクティー』

ハート模様のピンクの鉛筆

私は絵本の主人公

オレンジ色の帰り道

賑やかな涙


お洒落な喫茶店通り過ぎて

自販機の前で立ち止まる

背伸びしても手が届かない苦い味

今は甘すぎるくらいがちょうどいいの


右手に君の手 左手にミルクティー

左手の方が温かいってことは秘密ね

初めて嘘をつくときには

きっとカップ入りのミルクティー


透明色のシンプルなシャーペン

私は小説の主人公

星空色の帰り道

音がない涙


お洒落な喫茶店通り過ぎて

自販機の前で立ち止まる

いつのまにか選ばなくなった甘い味

今は少し苦いくらいがちょうどいいの


右手に君の手 左手にミルクティー

左手の方が温かいってことは秘密ね

初めて嘘をついてからは

もう飲まなくなったミルクティー


一人ぼっちの帰り道

淡いお砂糖の香りが恋しくて

少しかがんで手を伸ばす

ぶつかる音が呼び起こす

忘れかけてた記憶の欠片


右手に君の手 左手にミルクティー

左手の方が温かいってことは秘密ね

初めて嘘をつくときには

きっとカップ入りのミルクティー

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