後書き

後書き

 初めまして。しいらしゆうと申します。

「刀は要らぬ」を最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。これは筆者の後書きです。本編とはあまり関係がありませんが、軽く読んでいただけると嬉しいです。


 筆者がこの小説を書き始めたのは5月ぐらいだったと思います。新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界中で蔓延が始まっていました。日本でも緊急事態宣言が発出され、未曾有の事態となりました。

 正直言うと、半年もすれば落ち着くだろうとたかを括っていました。しかし、そうはいきませんでした。一時期は落ち着いた時期もありましたが、本日(2021/01/03)の時点ではまだ収束の道筋は見えず、日々感染者は増加の一途を辿っています。

 誰がこんなことになると想像したでしょうか。SFの世界でも、こんなことはありませんでした。もっと言えば、この現実は映画よりも酷いものです。もしさらに新たな変異種が現れたら、我々が去年までの生活はもう2度と取り戻すことが出来ないかもしれないのです。

 すいません。少し小説の内容とは離れてしまいました。しかし、この小説もコロナ禍の影響を大きく受けました。


 筆者はまだ大学一回生です。小説を書くのはこれで2作目で、高校時代は国語が凄まじく苦手でした。おそらく文章中にも山のように間違いが散在しているかと思います。(すいませんでした)

 筆者は大学一回生で、コロナ禍にぶち当たりました。友達や彼女を作るなんてもってのほかで、学校に行くことすらままならない状況です。今は週に一回だけ通っていますが、そもそも初めて学校に行ったのも10月に入ってからでした。

 そんな中、この小説は筆者の心の拠り所でした。正義感は強いが抱え込みすぎる主人公ヤス。とにかく明るく可愛い綾さん(小芝風花をイメージしました)。男気に溢れ、行動力があるタケ。弱々しいが誰よりも素直なマサ。彼らの存在は俺の宝物でした。

これこそ、筆者の拙い文章力で伝えたかったものなのです。こういう時期だからこそ、身近な幸せには気付きにくくなり、マイナス思考にハマってしまう方が大勢います。そんな人たちのために、ほんの少しでも上を向いて歩いてもらうために、今回の作品は作られています。そんな願いがあるといいことを、今ひとつ頭に入れていただければ、筆者は嬉しい限りです。



 遅くなりました。では内容に関してのお話に移りたいと思います。もし可能なら、どうでしたか?と読者さんに尋ねてみたいです。自分ではあまり良し悪しがわからないものですから。

 ヤスという男は、いわゆる筆者自身のような部分が大いにあります。筆者は彼ほど行動力はありませんが、正義感は強い方だと自負しています。自分で言うのは小っ恥ずかしいですが、そうでないとあんなヤスの姿は描写できません。

 皆さんにとって、綾さんは可愛く写りましたか?正直、くどすぎて嫌な女な感じが出てきそうでとても怖かったです。友人に聞いたところ、「なんやねんこの女」などと言っていたので、そうやって受け止められると困るなぁと思いながら必死に描き切った感じです。ちなみに題名はその友人に決めてもらいました。意外と良い題名ですよね?筆者はとても気に入っています。


 もう一つ、言い忘れていたことがありました。筆者は織田信長を終始、悪のような扱いをしましたが、筆者はそう思ってはいません。どちらかと言うとその逆で、織田信長の大ファンです。

 彼を悪者扱いしたのは別に嫌いだからではありません。ただ、正義とは何か、これを伝えたいと思ったからです。

 作中では、主人公がこれについて考える部分がありました。筆者はこの考察がとても面白いと思っています。立場が違えば、正義だって変わってくるし、そもそも見方を変えれば悪者がいい人のようにも見えてくる。これは現実でも大いにあると思います。

 一つ例を出したいと思います。先日「逃げるは恥だが役に立つ」の正月スペシャルを見ました。それに因んだものなのですが、「育児休暇を男が取ることの是非」を皆さんと考えていただきたいと思います。

 大抵の人は、育児休暇は男がとっても女がとっても良い、と考えるでしょう。今はもうそういう時代ですし、そうであるべきです。筆者もこの意見に賛成します。男女平等は大切です。

 しかし、劇中では反対する人の意見も描写されていました。その人が言うには、みんなが育児休暇を取るようになると、会社が回らなくなる、とのことでした。

 筆者は、なるほどな、と思いました。子供を産む女性や男性の意見も尊重されるべきですが、会社も同様に生き物です。潰れたら社会に混乱をきたします。

 筆者はただの大学生です。社会人の方からしたら、良い答えが見つかるのかもしれませんが、筆者にはこの問題はとても難しく感じました。


 話がだいぶ逸れましたが、そろそろ後書きも終わりにしようかと思います。

 改めて、読者の皆様に感謝の意を表します。ありがとうございます。感謝しかありません。本当にありがとうございました。短いようで、とても充実した毎日を本当にありがとうございます。この作品は皆で作り上げたもので、一生の宝物となるでしょう。

 次の作品でまた会えることを楽しみにしています。いずれ次の作品をあげる予定です。ではまた!さようなら!

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刀は要らぬ しいらし ゆう @shi_rashiyu_

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