応援コメント

11.4章 カタパルトと斜め飛行甲板」への応援コメント


  • 編集済

    【鈴木大尉のメモにざっと目を通すと、多田少将の顔を見上げた。


     鈴木大尉のメモにざっと目を通すと、多田少将の顔を見上げた。】

    前半部分の分割された段落で、文章の重複がありました。

    作者からの返信

    ご指摘いただき、ありがとうございます。

    編集ミスがあったようです。修正しました。

  • カタパルトで小型、低速の小型空母にも活躍の道が開きましたね。

    アングルドデッキはどれだけの戦力向上になるのか、ワクワクします。

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    実は一番最初のプロローグで、カタパルトから13.2mm装備の零戦が飛び立つ様子がさりげなく書かれています。

  • お世話になっております。大変興味深く拝読しております。
    感動した点があったので感想入れさせて頂きました。

    >「シリンダとピストンは鉄製だ。シリンダは一重構造として内面は大砲の製造と同じように内部を削り出す。内面の硬化処理は焼き入れをすれば、ピストンの速度から考えて十分だろう。ピストンには、ピストリングが2個は必要だろう。ガソリンエンジンじゃないので、多少の蒸気漏れは許容できる。それよりも多少手荒く扱っても、壊れないことが重要だ。ピストンの前後動作を伝えるロッドの部分はムクの鋼材とするとさすがに重すぎるので、中空部材とする。ピストンが進むときに蒸気圧をかけるが、戻るときにも蒸気圧で戻すので、蒸気を出し入れする構造は複動式のディーゼルに近いな。」

    普段、金属加工に関わる仕事をしているのでこの理に適った一文に大変感動しました。

    >6トン程度の航空機であれば10秒間隔で射出する目途が立ってきた。
    この時代に、これだけの速度で射出出来たら凄いですね。着艦はともかく発艦については天候に左右されにくくなる可能性もあると考えると、凄まじい有用性ですね。
    引き続き楽しみに拝読いたします。

    作者からの返信

    ありがとうございます!

    専門の方からコメントをいただき、大変恐縮しております。このあたりの記述は、本で読んだガソリンやディーゼルエンジンのシリンダ部分の製造法を参考として書かせていただきました。蒸気のシリンダということでガソリンエンジンよりも、結構簡略化しています。

    全体の構成イメージは蒸気機関車の転輪を動かしている蒸気のシリンダを使って、わずかな資料を見ることができた海軍の射出機(呉式発艦促進装置とか言われていたみたいです)を組合わせた方式を考えて、記載しています。

  • 蒸気カタパルトは現在の米空母で一般的に使われている方式ですが、
    かなりの加重がかかる為、カタパルトのデータに基づいて、
    発進する航空機の機体強度も設計をしていたと思います。
    ノウハウも非常に必要で、莫大な失敗と事故の教訓に基づき、
    細かな数値や設定がなされているそうです。
    単純に飛行機を引っ張れば良い…という単純なものじゃないかと。

    カタパルトとそれで飛ばす飛行機って、別々で設計して
    上手く行くものなのでしょうか?

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    確かに蒸気カタパルトのところはかなり背伸びして、難しいことを簡単に書いていますね。一応、射出速度と機体の重量とか蒸気の調整とかを実験したようなことは書いています。
    カタパルトの動力源は、電磁力、蒸気、油圧、圧縮空気、火薬とありますが、蒸気が特別加速度が高くて難しいのかどうかは、私にはわかりません。火薬も撃ちだし時の加速がすごいとか読んだことはあります。
    蒸気カタパルトであっても、1950年代の中期には英国のイーグルやヴィクトリアス、米国の改修されたエセックスクラスなど、結構短い時間で(それでも2‐3年か)実用化されているように見えます。すみません、詳しい開発期間は調べてもわかりませんでした。最初の蒸気カタパルトは英国海軍で開発されたはずです。
    現代空母のカタパルト開発には、電磁カタパルトも蒸気カタパルトも、時間がかかっていることも事実です。何か違うかと言われれば、機体の重量が関係しているのでは。つまり現代の30トンの機体を前提とするとかなり難しいが、蒸気圧が低い10トン以下の時代には結構短期でできていたんじゃないかと思えます。しかし、これは表面的な事象で考えた確証のない話です。
    カタパルトと機体の関係については、現代の艦載機は全てカタパルト運用が設計上の前提になっていますね。但し、米軍なんかは大戦時にはカタパルトを前提としない陸軍機(P-47など)を空母で運んで、カタパルトで射出していました。それでも空戦時の荷重に耐える戦闘機しか実例がないように思いますので、それなりに機体強度は確認して実行していたのでしょう。


  • 編集済

    楽しく拝読させていただいております。

    今の空母から発艦する航空機は機首の下に車輪があり主翼の下に更に一対の車輪があります。
    カタパルトに前輪を引っ掛けて数秒で100キロ以上に強引に加速させて航空機を射出します。

    1930年代から1940年代の艦載機の車輪は前が主翼の下に2つ、尾翼の下に1つの車輪ですよね?

    どうやって前輪2個を引っ張るのか?
    シリンダーを2つ並べて牽引するのか?
    洋服を吊るすハンガー状の治具で前の二輪を引っ掛けて一本のシリンダーで牽引するのか?
    その辺りの描写が無いように思われました、些細な事ですが少々気になりまして、書き込みさせていただきました。
    お気を悪くされたら申し訳ありません。

    ただ、単純にどうやって引っ張るのかなぁ?と思いました。

    早速のお返事ありがとうございます
    ブライドルワイヤーF6Fで検索して画像を見ました、成る程納得しました!!
    本当に面白いお話をありがとうございます
    まだ暑い日々が続きますがお身体ご自愛ください。

    作者からの返信

    かなり専門的なご質問ありがとうございます。

    飛行甲板上のカタパルトのフックは一つで2本の主脚を引っ張ります。本作中では「主脚に設けたフックにひっかけた接続用ワイヤーの反対側を飛行甲板上の牽引フックにひっかけて機体を引っ張る」と書いてありますが、正確にはV字型になるように、ワイヤーをひっかけます。
    つまり、ワイヤーの中心部をカタパルトの牽引フックに引っ掛ける。ワイヤーの両端をそれぞれ左右の主脚のフックに引っ掛ける。牽引フックを微調整してV字にピンと張った状態にして飛行機をカタパルトで撃ちだします。
    このワイヤーは米軍では「ブライドルワイヤー」と呼んでいました。
    「ブライドルワイヤー F6F」くらいのワードで検索して、写真をみてください。グラマン戦闘機の左右の主脚の付け根にワイヤーの両端をつなげて、V字の真ん中をカタパルトのフックに引っ掛けている写真がたくさんあると思います。
    図や写真があれば、わかりやすいことを文章だけで表現するとなかなか難しいですね。私自身の力不足と考えている次第です。ご質問のような疑念を解消するよう、この章の表現も改善したいと考えております。

  • 蒸気カタパルトは素晴らしいですね。
    これで発艦が速やかに行える。
    斜め飛行甲板も素晴らしい。
    着艦に失敗したらそのまま飛び立てば
    いいんですからね。

    開戦間近なのでドキドキしますね。

    作者からの返信

    ありがとうございます!

    カタパルトは、史実でも加賀に設置され実験されましたが、結局性能不足でお蔵入りしています。それを参考にお話を書いてみました。
    斜め飛行甲板は、イギリス海軍の発明ですが、高度な技術が必要というわけではなく、コロンブスの卵的な発想の産物ですので、ここは主人公にコロンブスになってもらいました。

    確かに、開戦間近ですね。戦いがどのような展開になるか、こうご期待!!