第13話 食文化の違い

「おにぎりの次のおすすめは何」

「みそ汁です」

「ああ、だいだい色をしたスープね」

「そうです。おにぎりのお相手といったらこのみそ汁です」

「このみそ汁にもいろいろな具が入るよね」

「一番の代表はわかめです」

「本当におもしろいね日本の料理は。梅干しといい、わかめといいフランスではみんな食べないものばかりが日本では人気があってね」

「これが食文化というものなのでしょうかね」

「いったいわかめのようなもののどこがおいしいの」

「どこがいいといわれましてもどう答えていいのやら。確かにあまり濃い味ではありません。しかしその微妙な薄い味が日本人にとっては人気があるみたいです。これは昔から日本で伝わってきた料理なため日本人の体質の一部になってしまったのかもしれません。この味を受け入れておいしいと自然に感じてしまう体質ができてしまったのかもしれません」

「そのほかにはどういう具があるの」

「あとは豆腐です」

「ああ、これはフランスでも人気があるね。豆腐専門のカフェもあるくらいだからね。私も豆腐のティラミスが好きでよく食べるよ」

「日本では豆腐はデザートとしてよりご飯のおかずとしてよく食べます。同じ食べ物でも国によって色々食べ方が変わりおもしろいですね」

「おにぎりとみそ汁。そのほかのおすすめはなに」

「あとはおしんこです」

「サラダだね」

「そういうことになりますね」

「どういうものがあるの」

「キュウリやダイコンのお漬物が代表です」

「塩づけキュウリやダイコン。これをパンにはさんで食べるのが私も好きだよ」

「おにぎりと一緒に食べてもおいしいですよ」

「そのようだね。ためしてみよう。そしてメインは何」

「やはり焼き魚ですね」

「どういうものがいいの」

「アジの開きだとか、イワシやサンマの塩焼などです」

「おいしそうだね。では注文しよう。梅干しの入ったおにぎり、わかめと豆腐が入ったみそ汁、塩漬けキュウリとダイコンのおしんこ、アジの開きの焼き魚」

「では私も同じものを注文します」   つづく



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