第36話


♪ A♭ D♭ Cm7


さくらの花が咲く 季節に


『 みさきさんのドラム 』

タン タ タン タタン タタン タ


はじめて 出会った あの場所


今でも 忘れない


『 斉藤さんのギター 』

Cm D7 G

シャンシャン シャン


あれから ずっと


『 北川さんのベース 』

C D G

ボーンボボ~ン ボーンボボ~ン ♪


優しいあなたの瞳 に 恋をしていたの


『 よしきさんのピアノに西島さんのギター 』

Cm D Am ジャラジャラジャーキュ~ン ♪


楽しい時も 悲しい時も


あなたはいつも


私のことを見ていてくれた


だから私は歌い続けよう


あなたに届く その日まで


ラ~ラララ ラ~ラララ

ララ~ ~……


「「 すごい~! りさこ最高! 」」

「 「りさっち!いいじゃない!! 」」


問題の凛子さんはというと、言葉に出せず棒立ちのまま、まだ余韻に慕っていたのでした。


そしてようやく、目が覚めたように口を開いた。


「 宇野ちゃん! 」


ちゃん?……


「 感動したわ!…こんなに透き通った声を聞いたのって初めて!間違いなくK音学部のメインボーカル決定だわッ! 」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ハート&ソウル 美恋 @manatuharuhi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ