僕の歩く道
@Saeki-Kirito
第1話 物心ついたときには
僕が生まれ育ったのは、北海道の中心から少し離れた郊外の田舎とも都会とも言えない街。
大学や繁華街に勤めていた時以外、ずっとこの街で生きている。
市内には、どこかかれか行けば、親戚の家があった。
ただ、それが当たり前だったので不思議には思わなかった。
ただ、両手の小指が曲がっていることや、髪が少し茶色であったり、パーマがかっていた。
小指にたいしては誰も不思議に思わなかったようだけれども、髪質は中高生のときにはたびたび学校側から注意されるので、あまり長く伸ばすこともせず、極力控えめな存在でいるように努めた。
でも小学一年の時の参観日の時に、少なくとも自分が異端児であることは気づいていた。
僕の歩く道 @Saeki-Kirito
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