第10話 「出発」

 


 作戦が終わる頃にはもう、 朝日が差していた。


 盗賊団はほぼ全滅。

 アジトも爆発により壊滅。

 アジト自体は他にいくらでもあるが、 頭を失った奴らはもう組織として機能しないだろう。


 つまりは作戦は大成功。

 ヴァイオレットを狙う族を一掃し、

 更には街を襲った奴らへの報復、 そして二度と同じ事をさせない為の仕返し、

 それら全てを完璧に達成する事が出来他のである。


 さらに言えば、

 こちら側の被害はほぼなかった。

 事前準備が功をそうしたのか、 死者は誰もおらず、

 傷を負った者たちも、 回復魔術に目覚めたヴァイオレットのおかげで傷を癒す事が出来た。

 完璧すぎるくらい、 何の落ち度もなく作戦を遂行出来たのである。


 ゲームで言えばSランク以上の結果だな。


 ......と、 言う訳で。



『ギャハハハハハ! 』

『ヴァイオレットお嬢最高! 』

『お嬢は守られた! 』

『これで街は安泰だぁ! 』



 作戦の疲れなど露知らず。

 休む間もなく街を上げての宴が始まっていた。

 朝から飲みまくり食いまくり。

 ついこの前まで崩壊していた街とは思えない程の盛り上がりだ。

 こんな酒や食料どこから持ってきたんだっつの。

 と言うか、 今回はヴァイオレットを救う為の作戦だろ。

 なんで街が安泰なんだっての。


 ......まぁ細かい事はいいか。

 実際に彼らのおかげでヴァイオレットを生かす事が出来た。

 彼女を狙う盗賊はもういない。

 そしてそんな彼女を慕い、 街が救われたと思ってくれるならありがたい話なんだろう。


「ギール! 歌います! 」

「おう! やれやれー! 」


 そんな事を考えてる横で、 陽動部隊を引き連れてくれたギールが騒ぎ出す。

 俺たちと冒険者をしていた三人は大活躍だったようで、 今じゃ英雄だ。


 皆が皆楽しそうにはしゃいでいる。

 しかもそれだけじゃない。

 誰もがヴァイオレットを讃えたり、 礼を言ったりしていた。

 本物の英雄は彼女って訳だ。

 ハハッ、 助けられたのはこっちだって言うのにな。


 そしてその張本人は。



「アハハハッ! もっとやれやれー! 盛り上げなさーい!! 」



 すっかりお姫様気取りでベロンベロンに酔っ払っていた。


 あまりに持ち上げられるもんだから調子に乗りまくり、 周囲の人間にわがままを言いまくっている。

 回復魔術に目覚めた聖女はどこへやら。

 ま、 それが彼女らしいんだがな。


 そのまま、 街の人誰一人欠けずに宴は続いていく。

 俺もヴァイオレットも、 その雰囲気に飲まれ......というかめちゃくちゃ楽しんだ。


 そしていつ間にか日が暮れ、 夜になった。


 その時、 周囲が急に静かになった。

 あれだけ騒いでいた街の連中が、 急に神妙な面持ちで俺たちの周りに集まってきたのである。

 俺はヴァイオレットと顔を合わせ、 何事かと首を傾げた。



「ヴァイオレットお嬢! お願いがあります! 」



 その静まり返った場を打ち破ったのはギールの声だ。

 彼はヴァイオレットの前に跪く。

 周りの連中もそれに習った。

 突然の事でオロオロするヴァイオレット。

 何となく予想のつく俺はそれを静かに見守る。



「どうかこのまま、 この街の代表者となって俺たちを導いてください! 」



 それを聞いて目を丸くするヴァイオレット。

 俺は、 「やはりか」と目を細めた。


 ギールの話によれば、

 そもそもこの街の住人は爪弾きものの集まりだった。

 国に反逆したり、 国に目をつけられたり、 国に不満があったり......。

 そういった者たちが自然に集うような街だったらしい。


 それもその筈。

 この街を管理する領主は変わり者の貴族らしく、

 国に反逆でも考えているのかそういった者たちを集めていたらしい。


 しかしそんな彼の真意は今はもう誰にも分からない。

 何故ならこの前の襲撃の一件で盗賊に殺されてしまったと言うのだ。


 そこで白羽の矢が立ったのがヴァイオレットだ。


 事実はどうあれ、 彼女は国家に反逆した。

 だからこそあれだけギルドで神格化され、 受け入れられたのだ。

 そして更に今回の一件。

 更に彼女は尊敬すべき存在として皆に見られるようになった。

 だから前の領主の代わりとして、 ヴァイオレットをトップに置こうとしているのである。


 その奥には、 もしかすると国家に本当に反逆しようとする彼らの意思が込められているのかもしれない。


 けどヴァイオレットにそんな事を読み取る思考などなく......。



「え? え? いや、 そのぉ......」



 明らかに舞い上がって、

 照れて、

 顔を真っ赤にしていた。

 自分が、

 己の行動が、

 認められたのがよっぽど嬉しかったんだろう。



 予想はしていた。

 今回の一件の前から、 ヴァイオレットはまるで教祖のように扱われていたし、

 街の復興を先導していた事で更に彼女に対するそういった気持ちが強くなったのだろう。

 そして降りかかる魔の手を一緒に払った。

 そうなればそりゃ、 皆ついて行きたくもなるだろう。


 そしてこの本人の反応。

 まんざらでもない感じ。


 いいじゃないか。

 元々彼女が落ち着ける場所を探してたんだ。

 願ったり叶ったりじゃないか。


 そう、 そうなのだが......。



「ま、 まぁ! そこまで言うなら考えてあげてもいいけど! 」



 そんなヴァイオレットを見て、 俺は複雑な気持ちに支配されていた。


 これは、 嫉妬?


 ハハッ。

 何を。

 何様だ俺は。

 最悪だな。


 俺は頭を冷やす為に、

 盛り上がってるその場からそっと去った。


 ◇◆◇


 街の一角にある高台。

 この街を一望できるその場所。

 そこに俺はいた。


 冷たい夜の風が気持ちいい。

 頭も冷えた。


 うん、 あの気持ちは嫉妬だな。

 間違いない。

 でもだからなんだと言うのだ。


 俺はずっとヴァイオレットを推してきた。

 それを他の誰かに取られそうだとか、

 俺以上の熱狂的なファンがいただとか、

 ヴァイオレット自身がそっちになびきそうだとか、

 そうなれば嫉妬するのは仕方ないだろう。

 うん、 ダメな自分を認めよう。

 その上で現状を受け入れるんだ。


 ヴァイオレットがこの街の代表になる。

 いい事じゃないか。

 一番偉い立場で己の安定出来る場所が見つかったんだ。

 俺の当初の予定通りだ。

 それに回復魔術だって完全に覚醒した。

 ここから成り上がる事だって出来る。

 実にいい事だ。


 そしてそんな彼女は、 俺が隣にいる事を望んでいる。

 いくら嫉妬しても、 それを上回る事になってるじゃないか。

 つまり一番は俺なのさ。


 上出来だ。

 出来過ぎだ。

 最高じゃないか。


 うん、 ここまで事実。

 俺は冷静だ。


 ふう。

 完全落ち着いた。


 落ち着いたところで......少し残ってる懸念について考えようか。



 あの時。

 頭を倒し、 アジトが崩壊する直前。

 俺はあの場に残って奴の話を聞いた。


 ずっと引っかかっていた。


 頭は効率を重視する人間だった。

 だから出来ると思った事には最小限の人員や作戦で事に当たっていた。

 逆に無理だと思った事からは即座に手を引いていた。


 でも今回はどうだ?


 街を襲撃した。

 しかも冒険者であふれているような街を。

 報復だって予想出来たはずだ。


 そしてアジトを攻められ不利な状況に陥った。

 いつもの奴なら、 プライドや体裁なんか気にせずに盗賊団事逃げていた筈だ。

 でもそれをしなかった。


 だから俺は思ったのだ。

 何か裏があると。


 あの時、 あの場所でそれを聞いた時、 奴は簡単にそれを話してくれた。



 頭は依頼されていたのだ。

 ヴァイオレットを殺すようにと。

 しかも絶望を与えて殺すようにと。

 だから直接暗殺せずに、 何回も周り駆動やり方を使ったのだ。


 そして、 脅されていたのだ。

 ヴァイオレットを殺さなければ、 盗賊団を潰すと。

 だからあんなに必死だったのだ。



 それを話してくれた奴の表情はどこか穏やかだった。

 正直、 彼はどっちでも良かったのだと言っていた。

 ヴァイオレットを殺せても殺せなくても。

 部下たちが生き残れればいいと言っていた。


 俺は今回のこの報復で多くが死んだと言った。

 すると奴は、 理不尽に殺されるよりはそっちの方がいいと答えた。


 生き残った奴らはどうなるのかと聞いた。

 どうにか生きていけるように手筈はくんであると返された。


 正直、 俺はコイツの思考は理解出来なかった。

 結局死ぬなら意味ないし、

 そして潰されても仕方ない事を俺も含め盗賊団はしていたんだから。


 でもきっと、 これでよかったんだろう。

 理解は出来ないが......特に前世の記憶を取り戻した俺は共感出来ないが。

 それが頭としての、 盗賊としての唯一の誇りだったのかもしれない。

 部下たちもそうだったのかもしれない。

 今は確かめる術はないが。



 俺はそんな話を聞いた後、 その脅してきた依頼主について問いかけた。


 国内最大級の盗賊団を潰すと豪語し、

 頭がそれが出来ると判断してしたがうしかなかった相手を。


 俺はそれを聞いて驚愕した。


 その、 正体とは......。




「こんな所にいたの! 急に居なくなるから探しちゃったじゃない!! 」


 背後から怒ってるような声が聞こえた。

 振り返るとそこには、 ヴァイオレットがいた。


 なんだよ、 少し真面目な事考えてたのにさ。

 でも本当は嬉しくて仕方ない。

 顔がニヤけてしまう。

 だから誤魔化すように言った。


「おやおや。 街の代表がこんな所で一人でブラブラしてていいんですかね? 」


 それを聞いたヴァイオレットは一瞬ムカッとしたような表情になったが、 直ぐに赤面して下を向いてモジモジし始めた。

 そしてギリギリ聞き取れる声量で言う。


「だ、 だったら! 相棒のアナタが離れるんじゃないわよ! これからもしっかり私を守りなさいよね! 」


 相棒。

 守りなさい

 ......。


 くぅ!!!!

 なんと言う嬉しい言葉!!

 推しから言われてこれ以上嬉しい言葉はないだろ!

 生きててよかった!

 前世の記憶を取り戻してよかった!!!!


 そんな風に心の中で悶えていると、 ヴァイオレットが俺の隣まで来た。

 そして感じいるように街を眺めてポツリと洩らす。


「これで、 ここが本当に私たちの拠点になるのよね? 私たちの街になるのよね? ......私たちの、 家になるのよね? 」


 そして今度は、 俺の方を向いて聞いてきた。



「もう、 逃げ回らなくて、 いいのよね? 」



 俺はそれを聞いて、

 誤魔化すように視線を逸らして、

 街の方を見ながら答える。


「ああ」


 俺の言葉に嬉しそうに笑ってるヴァイオレットがいる。

 けどその表情は少し曇って、 最後にもう一度問いかけてきた。



「これからも、 ずっと一緒にいてくれるのよね? 」



 俺は、 街の方を向いたまま、 また、


「ああ」


 とだけ返した。



 その日、 そのまま夜が更けていった。


 安心し切ったヴァイオレットと一緒に過ごした。



 俺はこの時、 いくつか彼女に嘘をついた。



 そしてまた、 日が昇る......。


 ◇◆◇


 次の日。

 まだ太陽が顔を出しきらない早朝。

 俺は、 街から少し離れた場所を歩いていた。


 格好は旅支度をしっかりしたそれ。

 今回は長旅になりそうだからな。


 隣には誰もいない。


 ギールも、 他の二人も。


 ヴァイオレットすら、 隣にいなかった。



「また嘘をついちゃったな」



 誰に言う訳でもなくポツリと呟く。


「もう逃げ回らなくていい」

「ずっと一緒にいる」


 俺はそれを肯定した。

 しかし、 それは嘘だ。

 このままじゃあ、 本当に嘘になる。

 だから俺は、 その嘘を事実に変えたい。


 その為に、 俺は一人で旅立つ事を決心したのだ。



 あの時、 あの場所で、

 俺が頭から聞いた今回の件の黒幕。


 それは、



 王国騎士団、 だった。



 そう、 王国騎士団。

 ゲームでの本来のストーリーなら、

 盗賊によって奴隷として売られたヴァイオレットを執拗に探し、

 そして見つけて処刑する、

 だ。


 盗賊団を脅し、 ヴァイオレットを殺そうとしていたのは奴らだったのである。



 よくよく考えれば分かる事だった。

 盗賊団をどうにかしても、 その後に騎士団が出てくるのは当然の話だったのだ。


 しかしどうにも本来のストーリーと変わっている。

 もしかすると、 俺が介入してしまった事で、 運命を変えてしまった事で何かが違ってしまったのかもしれない。


 何にせよ、 このままじゃダメだ。

 何も終わってなんかいなかった。

 まだ、 ヴァイオレットが処刑される運命は回避されてなかったのである。


 だから、 俺はそれを確かめに行かなきゃいけない。


 本当に騎士団がヴァイオレットを狙っているのか。

 この後、 奴らがどう動くのか。

 それを知らなきゃいけない。


 そして、 それを阻止しなければいけないのだ。


 その為に、

 俺は騎士団の本拠地である場所に向かう。


 ヴァイオレットの生まれ育った場所であり、

 学園がある場所、

 俺が、 ゲームを通して彼女と出会った場所である、

 王都に。


 彼女は俺を必要としてくれた。

 隣に居てくれと言ってくれた。


 けど今はそれ守る事が出来ない。


 連れて行く事は出来ない。

 王都はヴァイオレットが追放された場所だ。

 騎士団関係なしに、 戻れば殺される可能性だってある。


 かと言って知らぬを通してあの街にいる事も出来ない。

 いつヴァイオレットが狙われるかも分からないし、 またあの街に迷惑をかける訳にはいかない。


 だから、 一人で行くのだ。



 正直罪悪感でいっぱいだ。

 それどころか、 勿体無いと言う気持ちで溢れている。


 俺だって彼女の隣に居たい。

 ヴァイオレットがどう生きるかは分からないが、

 その選択した先で、 隣で手助けしたい。

 でもそれをする為には、 騎士団をどうにかするしかないのだ。


 だから、 俺は覚悟を決めて、 一人で街から旅立った。


 空を見上げる。

 段々と明るくなって、 黒から青に変わっていく。

 風も心地いい。

 絶好の出発日和だった。


 複雑な気持ちを抱えながら、 俺は視線を前に戻した。

 その視線の先には、 道の脇に一本の木が立っていた。


 そしてその影に、 誰かがいた。


 盗賊団の残党か?

 今回の一件は、 元仲間の俺の手引きだったのはどんな下っ端でも分かっているだろう。

 報復を受けたとしても何も不思議じゃない。


 そうか、 これからはそれも気にしながら旅をするしかないのか。


 そんな事を考えながらナイフを構える。


 それに気づいたのか、

 木の裏の人影は、

 飛び出して来て道のど真ん中に仁王立ちし、

 高らかに叫んだ。



「やっぱり! こういう事だろうと思ったわ!! 」



 ヴァイオレットだった。


「へ? 」


 素っ頓狂な声が出る。

 そりゃそうだろう、 驚くだろう。

 だって寝てるの確認して出て来たもん。


「寝たフリよ寝たフリ! アナタが出てった後、 急いで先回りしてきたんだから!! 」


 そして心を読むなって。


 ヴァイオレットはズンズンとこっちに近づいて来た。

 俺は何となく気まずくて視線を逸らしてしまう。


「また嘘をついたわね! ずっと一瞬にいるんじゃなかったの!? 」


 はい、 何も言い返せません。


 しかし、 それがバレてたとして、 なんでこんな所に......。


「何処に行くか知らないけど! 私もついて行くから!! 」


 ......ですよね、 そうなりますよね。

 こうならないようにこっそり出てきたってのに。


 どうしたものか。

 流石に連れてけないぞ、 コレ。

 何とかして説得しなくちゃ......。


「ま、 街の事はどうするんだよ」

「そんなのギールにお願いしたわ! ちゃんと戻ってくるわって言ったら喜んで送り出してくれたもの! 」


 クソ! この子に甘いんだよアイツ!


「言っとくけど、 今回はもっと危険だぞ? 」

「だったら尚更私が居た方がいいんじゃない? 」


 むぐぐ、 その通りなんだよな......。


 その後も何個か説得する材料を出したが、 ことごとく突き返された。

 どうしてこういう時は頭が回るんだか。


「えっとだな、 その......」


 遂には情けなくも口篭ってしまう俺。

 そして痺れを切らしたヴァイオレットに追求されてしまう。


「ちょっと! そんなに私と居たくない訳!? 」


 ......それは、 卑怯だろ。


「そんな事、 ありません」

「じゃあ連れてってくれる? 」

「いやでも......」

「私が安住の地より、 アナタを選んだっていうのに!? 」


 っ!?

 なんだよ、 もう。

 そんな事言われたらもう何言っていいか分からないだろが。

 こんなの、 嬉しくない訳ないだろが。


 ......嬉しい?


 ああ、 そうか。

 ハハ、 そうだよな。

 うん、 そうだ。


 俺はきっと、 最初からこうなる事をどこかで望んでいたんだな。

 ならもう、 仕方ないか。


「連れて、 行きます......」

「やった!! 」


 俺の答えを聞いて飛び跳ねて喜ぶヴァイオレット。

 それを見て俺まで更に嬉しくなる。


 こうなったらもうどうにでもなれ。

 彼女の事は俺が守ればいい。

 諸々は俺が彼女を守りつつどうにかすれば......。

 いや、 そうじゃないな。


 二人で、 どうにかすればいいんだ。


 そもそもこれは彼女の運命。

 何にしたって当事者が巻き込まれるのは当たり前なんだ。

 それで、 いいんだよな。



 再び空を見上げる。

 太陽は完全に顔を出していた。

 真っ青な空が広がっている。

 快晴。

 風も心地いい。

 最高の、 旅立ち日和だ。


 そんな事を考えながら、 俺はヴァイオレットの手を引いて歩き出した。

 彼女は一瞬照れ臭そうにしながらも、 同じく歩き出す。


 繋いだ手が暖かい。

 俺はこの手の温もりを絶対に守る。

 どんな事があっても、 一生掛けて。

 それが、 ヴァイオレットを推している俺の役目だ。



「ところで、 どこに行くの? 」

「ん? 王都だよ」

「っ?! お、 王都?! 」

「やっぱりやめるか? 」

「そそそそそそんな訳ないでしょ!! 上等よ! 何なら私を追い出した奴ら、 全員丸こげにしてやるわ!! 」

「......それはやめろ」



 こうして俺たちに旅は続いていく。

 運命に逆らう物語は、 まだ始まったばかりだ......。



 ー 完 ー

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【完結】悪役令嬢(追放後)を助けた野盗の生きる道 ~ 乙女ゲームにモブ盗賊として転生した俺。 推しキャラを助けた迄はいいんだがこのままだと殺される運命なのでなんとか回避させます 〜 グランド @thinsu1224

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