第6話 死の街

死の歌声が聞こえる。ユーディー、そっちに行っちゃダメだ!ダメだ!


ある科学者がパイプをふかしている。私と科学は、死神となり破壊者となった。真理の探求と知性で、私はこの爆弾を作った。政治家が軍事力で脅しあい、未来を想定して行動する限り、平和は実現不可能だ。人類の、全ての暴力を、どうすれば放棄できるか。知性は人間を導くことはできない。破滅的な本能をどうすれば遠ざけられるのか。この爆弾に対抗できる手段があるものか。この爆弾で何度も破滅したこの惑星に、君は何をもたらすのか?




原子力万歳!原子力万歳!


原子。その力は砂漠を変貌させ、凍った南極や北極を溶かすという。全世界をエデンの園に変えると。史上最高の素晴らしい道具。原子爆弾、核戦争、その末路。


その街には人はいない。代わりに人の形をした黒い影が、街中の壁に幾つもあった。強烈な爆風、飛散物による外傷、熱線強烈な爆風や飛散物による外傷,熱線による火傷、ケロイドで爛れた人たちのうめき声。ここは原子爆弾の跡地だよ。人類の、愚かな、幾つもの罪の一つ。ユーディーはここの声を聞いちゃダメだよ。


また一つ、大陸が沈んでいく。天使の顔で現れ、悪魔の独裁者によって築かれた、地上の楽園を夢見た者たちの末路。我々は惑星の8割の土地を持っている。音楽が鼓舞する軍隊の行進。燃える教会、わきあがる大衆達、その末路。疫病と飢餓。銃で撃たれて死んだのであろう、壁に頭に穴の空いた影が幾つも映る。十字架、十字架、死体、死体、死体。


どうして、お金一つ、あるいは愛国心でこうなっちゃったんだろうね。彼らはナショナリズムの果てに何を得たんだろうね?


ユーディー、どうする?


・誠実と信頼で世界中の人と協力する。


https://kakuyomu.jp/works/16817139557315447834/episodes/16817330653659107236


・核爆弾に対抗できる手段を探す。


https://kakuyomu.jp/works/16817139557315447834/episodes/16817330649093238744



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