第12話 Happy christmas(12)

もうホントに。



彼女といるだけで



楽しくて



幸せだ。



おれがバカなヤキモチを妬いて



理不尽に怒ったりしても



彼女はこうやって包み込むように



幸せをたくさんくれる。



「きれー・・」



夏希は高宮からプレゼントされたスノードームを天井のライトに翳した。



彼女の瞳も



同じくらいキラキラしてる。



「ありがと。 隆ちゃん。 ずっと大事にするね、」



そうやって子供みたいに



自分の気持ちを素直に言えるトコも。



夏希はぎゅっと高宮に抱きついた。




運動をやめた今でも彼女の腕の力はハンパなくて



本気で抱きつかれると



一瞬息が止まりそうになるほどで



それがなかなか慣れないことも。




全部



大好きだ。



そっと彼女を抱きしめ返した。




1年前のクリスマスの



あの感動が



昨日のことみたいに蘇る。



夏希は



『プロポーズされた日』



くらいにしか思ってないだろうけど



おれは



もっともっと



ずっと前からきみとこうして家族になりたかったんだ。



どうしても。



夏希と一緒に残りの人生を過ごしたかった。




あの日。




きみが『ウン』って言って結婚を承諾してくれたときの感動は



きっとわかってくれないんだろうなあ。



「・・大好きだよ、」



抱きしめた彼女の耳元で囁いた。



「あたしも。 大好き、」



夏希は目を閉じて彼の温かさを身体全体で感じた。



『記念日』



なんて意識しなくても



ずっとずっと



同じ気持ちで



彼女を愛し続ける。




いつだってこうして



大好き



って言うから。



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My sweet home~恋のカタチ。17--Christmas green-- 森野日菜 @Hina-green

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