第3話 第1次オスマン戦争。 終わりの始まり

1501年9月7日

我が団長!戦争です!オスマン帝国がヨハネ騎士団に宣戦を布告しました!!

武器を取れ!戦争だ!

従者達は騒いでいるようだ。

私は皆が何を言っているのか聞き取れなかった。

血の気が引くとはこういう事か。

現実とは思えない。

オスマン帝国が我が国と戦争だと。。?

援軍はない。。我らだけ。。?

聖ヨハネ騎士団はここでお終いなのか。。?


「団長?団長!?失礼します!」


従者は本気の平手打ちを、聖ヨハネ騎士団団長であるヨハネ3世にお見舞いした。

ここで、ヨハネはハッと正気に戻り、現実世界に引き戻された。


「何をぐずぐずしている!?マムルーク領土を海上封鎖している、艦隊を全て首都のマルタ島に戻せ!絶対に捕まらせるな!!」


GULE OF BOMBA、BAY OF ALEXANDRIA、PALESTINIAN COST、この全てに浮かべていたヨハネ騎士団の艦隊勢力を全て首都であるマルタ島に戻した。


聖ヨハネ騎士団艦隊勢力は以下のとおりである。

アーリーキャラック(重巡)2隻

バーク(軽巡)9隻

ガレー船 22隻

コグ(輸送船)5隻

計37隻を有している。

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オスマン帝国が保有する艦隊勢力は以下のとおりである。

アーリーキャラック(重巡)2隻

バーク(軽巡)20隻

ガレー船 20隻

コグ(輸送船)25隻

計67隻

同盟国チュニジア

アーリーキャラック(重巡)2隻

バーク(軽巡)10隻

コグ(輸送船)5隻

計17隻

敵戦力の合計艦隊は84隻。

陸軍戦力は全同盟戦力を合わせて160k(160,000)以下1K=1000を使用。


「ヨハネ3世団長!大変です。我々の艦隊が海上封鎖を解除したせいで、国庫が空になりそうです!」


財務担当の従者が悲鳴を上げていた。


我がヨハネ騎士団の経済はお世辞にも正常と言えなかった。

貴族たちが馬や剣をほおり投げて土地を開発してくれていても、我々ヨハネ騎士団の土地は非常に貧しかった。

主要産業が魚しかないからだ。

ヨハネ騎士団のインカムの詳細は以下の通りだ。

税金3.10

産業2.61

交易1.50

計7.21(ヴェネチアンダカット金貨)

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ヨハネ騎士団の支出

アドバイザー2.02

州の維持費0.74

汚職費0.08

陸軍維持費0.44

海軍維持費8.54

計11.82(ヴェネチアンダカット金貨)

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合計-4.61(ヴェネチアンダカット金貨)


国庫 合計87(ヴェネチアンダカット金貨)


オスマン帝国の艦隊を早く撃滅し、オスマン帝国の領土を海上封鎖しないかぎり、我々は戦う前に財政破綻で負けてしまうだろう。


37隻の連合艦隊を結成し艦長は、第3代ヨハネ騎士団の団長ヨハネ3世である。

彼は天才的な提督として世界に名を轟かしている。

その強さはまさに☆3つの強さである。

その艦隊をロードス島から出港し、AEGEAN SEAを目指して北上した。

オスマン艦隊との雌雄を決した艦隊戦闘である、エーゲ海の戦いが今始まろうとしていた。


オスマン艦隊も打って出て騎士団と一騎打ちをした。

アーリーキャラック(重巡)2隻(旗艦含む)

バーク(軽巡)16隻

ガレー船 20隻

計38隻


まずはお互いのアーリーキャラック(重巡)2隻がお互いに最前列に鎮座した。

その隣にガレー戦が横並びとなった。

お互いの艦隊が横一列に並び終わり、遂に海戦が開催した。

まず初めに動いたのは互いのバーク(軽巡)の砲撃である。

足の速いバーク(軽巡)はお互いに自由に動き回り、お互いのアーリーキャラック(重巡)に砲撃を浴びせた。

その後、お互いのアーリーキャラック(重巡)が互いに砲撃を撃ち合い。

ガレー船がお互いに撃ち合った。


「くっ、1日目の砲撃フェイズでは互角もしくは、若干負けているか」


相手の質の差の高さがまじまじと出ていた。

旗艦という特別にカスタマイズされた、アーリーキャラック(重巡)の戦力差が出ているようであった。

だが、所詮は陸軍国家この程度か?

ヨハネ3世はにやりと笑うと全艦隊に号令を出した。


「隊員移乗せよ!敵の雑魚どもに騎士団の恐ろしさを見せてやれ!」


「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」


戦闘2日目の格闘戦フェイズが始まった。

大砲は連射が効かないので、1日目で砲撃して相手の艦隊にダメージを与え、2日目にお互いに乗船してお互いに格闘戦を始めるのだ。

この格闘戦の強さの伝統と、アイデアが質の差として相手との強さの差が出てくる。

他の国よりもこのガレー戦の格闘戦闘能力が、他の国よりもおおよそ60%程の、戦闘力上を回る強さなのだ。

これがヨハネ騎士団のが地中海で生き残ってきた最大の理由である。


「大砲の準備が出来たぞ!皆のもの引け~~!」


そうして3日目には大砲のメンテナンスが終わり、発射できる準備が整うのだ。

移乗した隊員は、自船に戻りこうして砲撃が始まる。

海戦とはこの繰り返しである。

そして、戦闘とは相手の心を折ったもの勝ちである。

勝てない!と悟った敵は1隻でも撤退、もしくは撃沈された瞬間に、それは全艦隊に連鎖的に不安と恐怖が広まり戦闘に勝利できるのだ。


「つ、強すぎる!全艦隊撤退せよ!」


敵の提督であるフェルハッド・ハセキは撤退指示を出した。

ここでヨハネ騎士団の勝利数敗が決した。


「ヨハネ3世団長!敵の旗艦を捕獲しました!」


従者はニコニコとしながら報告した。


「全艦隊ロードス島に帰還せよ!」


こうしてオスマン帝国との1回目の海戦が終わった。

こうして本土での船を修理している間に、IONIAN SEAに敵の輸送艦隊33隻が本土のコンスタンティノープルに戻ろうとしているところを捕まえて、会戦しこれに勝利。

続けてオスマン艦隊に合流しようとして、回遊していたチュニジア艦隊は、GULF OF BOMBAで捕まえて会戦。

17隻の艦隊は成すすべもなく海に沈んだ。


こうして戦争は18年続いた。


続いたのには理由があり、コンスタンティノープルを海上封鎖すると月に金貨2.83枚の収益があり。

全沿岸州を海上封鎖した時の収益が、毎月金貨+4~7枚の収入増があったためである。

この長きにわたる戦争が終結したのは、ヨハネ騎士団の上層部のミスのせいである。

ガレー船の新造艦の造船が可能となった。

オスマン艦隊に更なる恐怖を与える為全ガレー船の改修を指示した。


「大変です!オスマン艦隊29隻が歩兵1kをここロードス島に上陸しようとしてます!」


「な、なにぃ!まずい。上陸されたら我が首都は即占領されてしまう!?急いで36隻のロードス島に駐在する艦隊を突撃させよ!」


だが、ガレー船の新造艦の隊員たちはちっともやる気にならなかった。

新造艦となって未だに十分な給料を払われないまま、命をかけた殺し合いに向かわせたのである。


一応会戦には勝ったが、新造艦のガレー船14隻がアドリア海に沈んでしまった。

1回のミスで全てが終わる。

この屈辱を忘れない。

1519年6月5日

オスマン帝国との戦争を終戦した。

停戦の講和内容は、オスマン帝国はヨハネ騎士団に賠償金2300枚(ヴェネチアンダカット金貨)を支払う事に合意した。




















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ヨハネ聖騎士団 最後の聖騎士達 シャルルードーブルゴーニュ @balalaika0604

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