儚さと狂気の中にある、青春の香り!

一瞬の美しさと儚さに魅入られてしまう人はどれくらいいて、その現象に対して、前向きな感情を持つ人と後ろ向きな感情を持つ人は、それぞれどれくらいの割合でいるのだろう。

前を向いていても、後ろを向いていても、同じものに魅せられた者たちは同様に笑えるのかもしれないですね。
上を向いてしまえば、同じですから。

そんな当たり前のことを、何処までも深く考えてしまう青春の物語のように感じました。
これ以上踏み込んだら、何かとてつもないことが起きてしまうのではないかと、恐れているのにも関わらず、それでもいつも以上にいつも通りに振る舞ってしまう。
そんな青春の香りのする、素敵な物語です。

所々に描写される狂気は、きっと本当はもっと温かくて優しいものなのかもしれないですね。

この物語が、多くの方に届きますように。