終、それからの二人
「
「はいよ!」
恒司は、
「恒司さん、そろそろ休憩にしましょうか?」
「そうだな……」
恒司と小夜は、並んで腰かけた。そして、二人で
「恒司さん、この仕事には慣れましたか?」
「あぁ、なんとかな。……まあ、まだまだ未熟だけど」
「ふふっ、そんなことないですよ。恒司さんの作るきつねうどん、とっても美味しいって評判ですから」
「そうか?ありがとよ」
恒司は照れたように笑った。
「恒司さん、私……あなたと出会えて本当に幸せです……」
「あぁ……俺もだ……」
恒司が答えると、小夜は照れながら恒司の手に自分の手を重ねた。
「あの、恒司さん……。耳だけ、変化を解いてもらえませんか……?」
「……わかった」
言われた通りにすると、小夜は恒司の耳に触れた。
「ふふっ……恒司さんの耳、可愛いです……」
「そうか?……お前の方がずっと可愛らしいぜ」
恒司の言葉に、小夜は頬を染めた。そんな小夜に愛しさを感じて、恒司は彼女を強く抱きしめる。
「小夜……これからもずっと一緒だからな……」
「はい……」
そうして、二人はいつまでも幸せな日々を過ごしたのだった───。
いたずらギツネの恋心 夜桜くらは @corone2121
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