「残す」を大変興味深く読ませていただきました。
そして多くの方に読んでいただきたくレビューコメントを書いております。
作者様は「妖怪」と「幽霊」の関係から日本人の源流(ルーツ)を探求し、なんでもかんでも「非科学的だ」と否定するものではないということを説明されていました。
この要約でわかった気にならず、是非「残す」本文を読んで欲しいです。
以下は私の持論です。
日本の宗教というと「仏教」を思い浮かべる人が多いでしょうが、仏教は渡来したものであって、その前には「神道」があったはずです。
八百万の神様とかは神道の考え方だったはずです。
そして「万物に魂が宿る」という思想であるからこそ仏教も「神仏習合」と元あった神道に溶け込むようにして浸透した。
私たちの源流となった神道の考え方はとても懐が深く、今でも日本人の根底に息づいていると思います。
でも、息づいてはいるけれどきちんと自分の考えの元となった宗教、文化を意識して探求している人は稀なのではないでしょうか。
国際化が進む中、英語などを学ぶことも大事ですが外国の方とお話するにあたって日本の良さを語り、ひいては会話している自分自身がどんな人間であるかを説明して受け入れてもらうためには源流を学ぶことも大切だと考えています。
国際化が進むのが悪いことだとは思いませんが、なんでもかんでも欧米に倣えというのは違うのではないかと、そんなことをこの「残す」を読んで思いました。
「残す」の内容と論点が違うかもしれませんが、こんなふうに色々考えを巡らせるきっかけになるくらいに有意義な内容だったとお知らせしたく書いた次第です。
以上です。
長文失礼いたしました。