宵闇に紛れて怪談を待つ

宵闇の頃、ぼんやりとした提灯を掲げて
四辻に店を出す怪談語り。
 怪談 は、選り取り見取り。どれも
肝を冷やすには充分過ぎる取り揃え。
壱から全て読むもよし、好きなものから
読むもよし。但し、一つ手に取れば残りの
話も気に懸かる。

いつ、店が出るのかは分からない。

だから宵闇に、怪談語りの提灯を探す。
必ず行き逢えるように。




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