とある村には雨が降った後、問いかけに答えた者の命を奪う子どもの姿をした怪異が現れる。偶然、西洋人の旅人が、それに出くわしてしまい……。2000文字以内で読める、歴史の怪異譚。起こりえたかもしれない西洋と日本の文化の交わりが斬新で、興味深いです。怪異とは、恐ろしくも可哀そうな存在なのでしょう。そんな彼らを救うのは、ストレートな正しさばかりではないのかもしれません。