第一話 設定
三木勝士
敷島皇国海軍少尉
貧民街の貧乏人の小せがれだったが、幼い頃から優秀で、近隣に屋敷を持っていた滋野男爵に見いだされ援助を受けて中学へ、後に海軍兵学校へ。
練習艦の砲塔爆発事故により重傷を負い、一期後に編入される。
築浜航空隊練習飛行隊へ配属され操縦訓練を受ける。
その際にまともに飛べる飛行機を見抜く能力を評価され、卒業後はそのまま実験飛行隊へ配属となり新型機のテストパイロットを務める。
彼は飛行前に欠点を指摘しどんな機体も完璧に仕上げたため、のちにテストパイロットの神様と呼ばれる。
だが、実際は特殊能力<死に戻り>で失敗――墜落してもその朝に戻り、欠点を指摘して飛行を成功させただけ。
滋野ジャクリーヌ露子とは幼馴染み。
黒目黒髪の好男子
新人ながら欠点を指摘し一度も飛行での失敗がない名パイロットの名声を得つつある。
だが実際は<死に戻り>で墜落を何度も経験していてそのたびに指摘している。
そのこと誰も理解していないので何度も死んでいるためストレスが溜まりやすい。
特に幼馴染みの無茶ぶりに耐えられず脱走するもメイドさんに追いかけられ毎度捕まる。
滋野ジャクリーヌ露子
滋野清武の長女にして滋野男爵家当主代行、滋野飛行機社長、設計主任。
留学のためフランク共和国に来ていた清武が現地の女性ジャンヌと恋に落ち結婚しもうけた娘。
好奇心旺盛で敷島に帰国後ちょくちょく屋敷を抜け出し貧民街でガキ大将をしたほど。
その時、勝士と知り合い父親に紹介する。
清武の影響を受けて飛行機にのめり込む。
父清武の死去後は音楽家志望の弟二人をそれぞれの道に進ませるため、様々な圧力をはね除け当主代行へ。
弟たちが音楽家に専念出来るよう、いずれ自分が正式な当主になろうと目論んでいる。
そして飛行機を世の中に普及させるため、飛行機会社社長、設計主任として奮闘している。
ハーフのため紙の色は金髪に近い明るい色、目は青い
三田毬恵
滋野家のメイド。
当時は、和服を着たお手伝いさんが一般的だったが、フランク共和国の文化を愛する清武によってメイド服を着たメイドが滋野家では普通となった。
元武家の娘のためメイド服にはじめ抵抗があった毬恵だが、慣れると気に入っている。お世話相手ながら、色々気遣ってくれる露子へ忠誠を誓っており、望み何でも叶えようとする。
そのためには勝士が全力でテストパイロットを務められるように日々の雑用や脱走時の連れ戻しなどを行う。
特に連れ戻しは隠密も務めた元武家で叩き込まれた武術を存分に使うため逃走完遂は不可能。毎度、連れ戻している
短い黒髪の短髪
滋野 五試特殊爆撃機
敷島皇国海軍が対艦攻撃用に急降下爆撃採用を目論見、可能とする機体を求め、光文五年に国内メーカーに競争試作発注を行い、参加した滋野が生み出した機体。
一号機は強度不足のため、水平尾翼が急降下中、捻れ、入力が逆になる欠点が判明。
修正した二号機ではダイブブレーキ、機体強度の増加などが行われ、実用に足ると判定され採用が決定。
五式急降下爆撃機として使用される。
諸元
乗員:2名
全幅:11.37m
全長:9.40m
主翼面積:34.05m2
自重:1,400kg
搭載量:1,000kg
全備重量:2,400kg
発動機:滋野<祝>空冷星型9気筒
出力:460Hp(1,500m)
最大速度:281km/h(高度2,050m)
急降下制限速度:500km/h
実用上昇限度:7,000m
航続距離:1,050km(5.7時間)
武装:7.7mm×3(機首固定2+後席旋回1)
爆装:250kg×1、30kg×2
作者メモ
日本海軍最初の急降下爆撃機、九四式艦爆が元になっています。
機体性能は、そのままです。
急降下の実験中、昇降舵へ気流が当たり、水平尾翼をねじり、操縦桿の入力が逆になったというのは急降下爆撃開発中に本当にあった出来事です。
そのためテストパイロットが操縦桿を蹴り倒して窮地を脱したという話しもあります。
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