雨の降る頃に

ハム

第1話

雷のなる程の強い雨が降る夜僕は君を殺した。







朝彼女からメールが届く「今日一緒に学校に行かない?」僕は「もちろん、一緒に行こう」と返信した。

時間になり家を出て待ち合わせ場所に行くと彼女はもうそこに居た。

僕「お待たせ」と声をかける彼女は「全然待ってないよ!」と言ってくれた。

登校中彼女が「明日の夏祭り楽しみだね!」と言ってきた僕は「そっか、明日か」と忘れていた彼女はそんな僕に「忘れてたの?w」と笑われてしまった。

学校に着き授業まで暇していると友人が声をかけてきた、「おはよう!明日の夏祭り一緒に行かね?」僕は「ごめん、彼女と行きたいから」

と断った。

時間が進んで行きお昼休みに入った頃、彼女から「お昼一緒に食べよ!」と言われ屋上で明日の夏祭りの話をしながら昼食を取った。

そして、下校の時間になり彼女に一緒に帰ろうと連絡したら「ごめん!今日用事あるから先帰ってて」と来た。僕は仕方なく一人で帰ることにし帰ってる途中、学校に忘れ物をしたのを思い出し取りに帰った。忘れ物を取り再度帰宅しようとした時彼女と友人が一緒に帰ってるのを見かけた。2人は仲良さげに会話をしている様子だった。僕は気づいたら2人のことを追いかけていた、そして、足が止まり着いたところは友人宅だった。2人はそのまま家に入って行き、僕はなぜ彼女が友人宅に行ったのかわからなかった。

そして、彼女にメールをしてみた

僕「もう家ついた?暇なら電話したい」

彼女は

彼女「ごめん!まだ用事で学校なんだ!また今度電話しよ!」

2人は浮気をしていたのだ。

僕はそれに気づいた時とても悲しくなり自宅へ走った。悲しみ。怒り。悔しさ。色んな感情が入り交じる中自宅に到着しそのままベットに倒れるように横になった。

ひとしきり泣き、泣き終えた後、とてつもない程の怒りに包まれた。僕は2人に対し「許さない...許してなるものか...」と怒りを露わにし「復習してやる」というのが頭の中いっぱいになった。この時頭は何故か冷静だった。

2人が浮気をしているという決定的な証拠がない。どうすればと思った時まだ友人宅にいるかもしれないと思い胸の痛みを我慢し友人宅まで急いだ。

友人宅に着き友人の部屋の窓を見てみると電気はついてない感じだった。

そして、家の玄関に近づいたその時、玄関越しに彼女と友人の声が聞こえた。

彼女「やっぱり友人君の方が大好き♡」

友人「僕も君の方が好きだよ♡それよりあいつはいいのか?」

彼女「大丈夫!今日は用事あるって伝えといてあるから」

友人「あいつも可哀想だな、まぁ取られる方が悪いけどw」

かなり大きい声で話していたからであろうか

丸聞こえだった。

その時、僕の中の何かが切れたような気がした。プツンッと何か糸が切れた様な感じがした。

そして家に帰りまたベットに横になった

そこで僕はこう思った

「なんで僕はこんなにも彼女を愛していたのに彼女は裏切るんだ?」

「友人は付き合った時祝福してくれたのにどうして裏切ったんだ?」

「彼女は僕のものだ。」

「そうか、彼女を僕のものとして永遠に持っていられる方法があるじゃないか。」

明日決行しよう。


次の日



朝、彼女からメールが届く。

彼女「今日の夏祭り友人君も誘っていい?」

僕「君がいいならいいよ」

どうやら友人も夏祭りに来るようだ、丁度いい。

もう僕を止めるものは何も無かった。

夏祭りの時間が近づいてきた頃

僕は決行のための物を用意していた。

「彼女は僕のものだ。」

「彼女は僕のものだ。」

「友人は許さない。」

そう呟いて。

そして待ち合わせの時間がきて彼女友人と合流する。

彼女は綺麗な浴衣姿で可愛いと口に出てしまうほどだ。

そして友人は普通の私服姿だった。

夏祭りの屋台などを巡って行き

結構な時間が経ってきた頃

いきなり雨が降ってきた。

小雨くらいだったので友人が

「これくらいなら花火見れそうだな」

と呟いた。

そして、花火の時間が一刻と迫ってきてるので僕は「いい花火が見れる所があるんだ」

といい2人と共にその場所へ向かったそこは森に囲まれているところでちょうど花火が見れる感じだった。

僕は「ここでなら静かに花火が見れるよ」

と言った2人は「いいじゃん!」等言っており

喜んでいる様子だった。そして花火が上がる数分前僕はこう言った「2人っきりで花火が見れるね。」とそれに友人が反応し「ん?何か言ったかー?」と近くによってきた所を僕は隠し持っていたナイフで腹を突き刺した。

友人は「え?...」と困惑している様子だった。

そして、次の瞬間腹から血が流れてき友人が叫び始めた「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙いでぇいでぇ」

それをみた彼女は「何してるの!?」とびっくりした目をしていた。

僕は2人に問いかけた「2人さ、隠れて浮気してたよね?」

その問いに彼女が「してない!」といい

僕は「じゃあ昨日何してた?」

と問いかけたところ

彼女は「用事あったって言ったじゃん!」

と言ってきた。

僕は「昨日学校に忘れ物を取りに1度戻った時2人が一緒に帰ってるのを見た。そしてその後友人宅に入りお互いのことを好きと言っているのを聞いた」と言ったところ彼女が焦り始めた。

「いや、その、誤解だよ!」と言い始める彼女。僕は「分かった。こいつを殺してから話は聞くよ。」といい倒れていた友人の背中にもう一度ナイフを刺した。刺したナイフを僕は回し内蔵を傷つけ致命傷を与えた。

友人は、苦しみながら息絶えた。この時雨は小雨からザーッと音を立てるくらいになっていた。

彼女に問いかけた「僕は君をすごく愛していた。なのに君は裏切ったなぜ?」

彼女は友人のそばに寄り生きているか等確認をしていた。

やっぱり僕よりそいつなんだね。

僕は彼女の傍により無防備な背中に切り込みを入れた

彼女は「痛いっ」といいその場に倒れた。

僕は彼女を仰向けにしナイフを首元にやり最後に聞いた。「僕よりあいつを選んだのはなんで?」彼女は「彼の方が素敵な人だと思ったから」と素直に答えた。

僕はそれを聞いた途端笑いが止まらなくなってしまったいっぱい笑いそして一言彼女に

「君は永遠に僕のものだよ」

と耳元で言い「え?」という表情をした彼女の首にナイフを刺した。

雷がゴロゴロとなる大雨の中僕は彼女と友人を殺しそして笑っていた。

「君を一生愛し続けるよ。」

と息をしていない彼女の死体に向かって言い

彼女の首を取りカバンに入れ持ち帰った。

そして、家に着きベットに彼女の頭を抱えながら横になり眠りに着いた。

次の日

朝から学校は大騒ぎだった、突然2人の死体が見つかったのだから。

とある、生徒の話し声が聞こえた。

「ニュース見た?」

「見た見た。2人が死んだってやつだろ?しかも片方は首がなかったって話じゃん」

「さすがに怖すぎるよな。」

と話しており僕はニヤリと笑い首は有るよ、僕の家にね。と小声で言った。

その時の顔は多分周りの人が怖がるくらいのいい笑顔だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雨の降る頃に ハム @hamtbenu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る