僕の捻くれた恋君の純粋な恋

鈴鹿なし

第1話

おはようと言いじゃあねと言って一日が終わる様な日々を僕は過ごしたかっただけだったのに。

僕にはそれが許されなかったようで、君は僕じゃない誰かと付き合いそのまま結婚でもするのだろうか。僕はそこまでは望まないのに、僕より多くを望んだその誰かは将来君と付き合ったり結婚したりをするのだろう。

そして最近君にはその誰かができた。

僕はショックだったけどだからと言って何ができるわけでもなくいつものような風景に少し変化があっただけだったそれだけだけどでもその少しが僕にとってはものすごい大きなことなのだ。

そして僕はこの状況にこう題名をつけた

「僕の捻くれた恋君の純粋な恋」と。


少しの変化が起きたからと言って僕の何かが変わるわけではない。

いつもの様に学校に登校して授業を受けたりこんな僕にも多少の友人はいるわけでその友人と話したりしている。

君もいつもと同じ教室の真ん中の席に座ってる。

楽しそうに友人と会話を楽しんだり授業を受けたりしている。しかし今日は少し違う、そこにはいつもはみない誰かがいる。少し変わった光景だ。

僕はそれをみて少し胸がぎゅっとなった。僕には許されない位置に知らない誰かがいて僕の知らない何かを知っている。正直それを考えるだけで頭がおかしくなりそうになるがこれが恋なのだと思い込む。思い込んでもどうしようもない時もあるがその時はもう我慢するしかない。これもまた恋なのだ。

君が純粋な恋をしている間に僕はこんなことを考えている。

僕も君の隣にいたかった。でもそれは許されなかった。正直当時は辛かった。でも今はとても清々しい。だって今日で諦められるのだから今日で君と離れられるのだから。僕は決心したのだ今日一歩踏み出そうと。それじゃ最後に僕はこう書いて終わろうと思う。

「純粋な恋がしたかった」

そして僕は飛び降りた。

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僕の捻くれた恋君の純粋な恋 鈴鹿なし @suzukanasi

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