応援コメント

第346話 京・望月楼―2」への応援コメント

  • 名誉や体面が行動の動機づけだったのが、欲や怨嗟の連鎖を防ぐ事へ変わる戦後処理は、ある種、戦の渦中以上に過酷さを増すのかな、と思わされました。日常感覚からしても、殺伐としているのが当たり前だったのでしょうね。

    作者からの返信

    「洋の東西をとわず中世の人々は刹那的、激情的であった」
    これは、今日の史家のコモンセンスとなっています。
    基本的なことは、ほとんどの人間が短命であったこと、
    そして飢餓、病気、戦争でいつ死んでもおかしくない
    という意識があったからです。
    こういう時代状況では、人は死に対して鈍感になります。
    人生は槿花一日の栄。短命だからこそ中世は、
    我欲、妄執、野心、名誉欲、残酷、背徳の花が、
    原色のように鮮やかに花開いたのだと思います。