第80話 余談少々―2
忍びの術。
それは、七世紀の天武天皇の頃、
したがって、飛鳥時代以来の古流である戸隠流は、甲賀、伊賀の二流よりも起源は古く、忍術のルーツとされているのだ。平安時代末期、木曽義仲の家臣として活躍した仁科大助は、戸隠流の達人だったといわれている。
時代が下り、鎌倉時代になると、戸隠近くの
竹筒の中の「
祈祷や呪術には効験があると信じられ、人智を越えた霊妙な力があると信じられていた迷信深い時代であった。当時の人々の9割9分以上が、
ちなみに、上杉謙信が愛用した兜の前立ては、風に乗った飯縄明神の像である。
信濃の山伏や忍者らは、やがて真田家に組み込まれるようになり、城攻めや諜報活動に功をあらわした。
余談ながら、真田家の
ご存知のとおり、六文銭は
死をも辞さぬ覚悟のゆえか、幸隆の
戦国の世の苛烈さが読み取れる数字ではあるまいか。
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