最初から最後までずっとはちゃめちゃな展開の、学園もののハイテンションコメディです。
何がすごいってやっぱり勢い!
設定そのものはバトルもの的というか、しっかり現代ファンタジーっぽさがあるのですけれど、でもやってることは至ってシンプルなドタバタラブコメ、という、このわかりやすさが最大の特徴。
あとはもう、本当にカオスというか、あらゆる点において思い切りの良いところが独特でした。
一体どう言えばいいのか、とにかく何もかもがぶっ飛んでいる……。
ライトで軽妙というか、わかりやすいエンタメぶりが楽しい作品。
そして同時に、いろいろ強烈でもある物語でした。
俺のチンパスは北を向かない。
どういうことですか?????
突っ込みが追い付かない、突っ込みどころが満載のラブコメディ!
冒頭一文で「なんで???」となったあとも、絶え間なく「なにそれ???!!」と言ってしまう!そんな突っ込みを入れているのに、なぜか流れるように一気に読んでしまった小説です。
テンポ良く、けれどバフでもかかってるの?と言いたいぐらいにハイスピード良く物語が進みます。前後編で終わってしまうのがもったいない!あきらくんの高校生時代や、卒業後の話も読みたくなりました。
やっぱり記憶を消す妖術は、ピカッとナニかが光りますか?なんてね。