第10話病院で
しばらくするとシャワーを浴びた茜が浴室から出てきた。
桃花は娘の茜に今病院で起きている事、学校で起きていることとお祖父ちゃんお祖母ちゃん叔父さんが来ることを話した。
「大変な事になっているんだね。私、どんな事があっても「仮病病院」なんて使わない。
大人になってから健康支払いをしなければいけなくなるから」
桃花は「そうよ。仮病病院はとても怖い病院なのよ。お母さんも先にシャワー浴びてくるわね。
お母さんごはん食べたからテーブルの上に置いてある冷凍ピラフのごはん食べちゃって」
「わかった」茜の声を聞いて安心して桃花はシャワーを浴びに浴室に入った。
しばらくすると桃花がシャワーを浴びて浴室から出てきた。
「そろそろお祖母ちゃん達が来るわね」
「お祖母ちゃんとお祖父ちゃんに会うの久しぶり~早く来ないかな~」
そんな話をしている時玄関のチャイムがなった。
「お祖母ちゃん来たみたいね。はい、はい今開けます」お祖母ちゃん達の姿を確認すると桃花は玄関のドアを開けた。
「いらっしゃいどうぞ、どうぞ」
「お邪魔します」
須藤誠の弟の広樹と母のすねと父の一郎の三人は須藤家の中に入るとソファーに腰かけた。
「はい、茜ちゃんお土産だよ」
「お祖母ちゃんありがとう。新潟名物の笹団子だー」茜はお祖母ちゃんとお祖父ちゃんのお土産に大喜びだった。
「後は新潟名物のへぎそばとさけ茶漬けだ、みんなで食べながら「仮病病院」事を聞くことにしますよ。お腹空いたでしょう?」
茜は「少し食べたけどお腹空いた」
「じゃあ、ばあばがちゃっちゃと用意するね。
桃花さんそこで休んでいて悪いけどキッチン借りるわね」そう言ってお祖母ちゃんはお蕎麦をさっと茹でて温かいつけ汁も作ってテーブルの上に置いた。
「箸は分からなかったからこの割り箸で食べてね」
すねはそう言った。新潟の名物のお蕎麦の良い香りが部屋中に漂う……。
「良い香り~お母さんありがとうございます」
桃花は夫の母のすねにお礼を言った。
家族が食事に夢中になった頃、初めに話をしたのは須藤すねだった。
「桃花さん、仮病病院は~私が作り出したものなの~本当は誰よりも仮病病院の事を知っているのは、私と一郎さんなの…-。
私達はもう歳だからいつまで生きられるか分からない。だからその前に言っておこうと思ってね。
誠が入院したって聞いた時に嫌な予感がしたの。
もしかしたら「仮病病院」が関係しているのかな?って思ってね」
桃花は驚いた「お母さんそれはどういう事何ですか?お母さん……」
すねはゆっくりと話をはじめた。
「あれは~ばあちゃんがまだ小学生の頃ばあちゃんのクラスに転校生が入ってきた時から全ては始まったんだよ~」
桃花と茜は仮病病院がそんなに昔からあった事に驚きを隠せなかった。
仮病病院 ヤシテ ミカエル @hitomi5735
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