メカクレはギャルゲー主人公の証ひ
「なにぃぃ?!」
思わずシェー! のポーズを決めてしまう。
いや……だって、パンフレットの表紙にあいつの顔が載っていたのもだけど……。
「これ、このゲームやりこんでるやつしかわからんぞ・・・・・・!」
その顔は、メカクレ髪が無い、ギャルゲー主人公「神宮 理玖」だったからだ!
原作では、こいつがメカクレ髪を持ち上げ、本来の顔を見せるシーンは一度だけで、尚且つコンマ一秒で画像が消えてしまうのだ。
因みに、「ライブラリ」に写真が付かないおまけ付き。
だから、そんなの何周もしてるゲーマーくらいしか見ることはできない。
「こ、こいつ……原作とはグラフィックが違うぞ!
もしかして、俺が転移してきたのも関係があるのか?」
ちょっと室内を回ってみたり、
うーん、と言いながら頭を捻ったりしてみるけど。
「やっぱ分からへんし、どうでもええか」
俺は、その結論に至った。
原作と主人公の顔が違うってのは、確かに驚いた。
でも、ストーリーが劇的に変わる事は無いだろう。
だって、彼女の悲劇が起きるのは、最終盤だからーーと。
「俺が彼女と付き合ってずっと幸せに居れば、OK牧場ッ」
そう言って俺は、そのすらりとした腕を天高く上げる。
「新、晩御飯よ〜」
お、丁度飯が出来たみたいだ。
「うぇいとあみにっと!」
※
「ふぅー、満腹満腹」
晩御飯の後、俺は自室で今日起きた事をまとめていた。
「本当に色んなことがあったなぁ……」
白紙に箇条書きで書いていく。
・ギャルゲーに転移したこと
・そこには推しの【風間 栞】がいたこと
・そして、自分はサブキャラ【井口 新】になっていたこと
改めて書くと、なんか「幸せいっぱい」って感じだな。
きっと学園に行けば、もっと多くの人と会えるのだろう。
ハーレム王国作れる主人公様とか、
女王の様なハーレム筆頭とか、
バク宙は出来ても家事は出来ないあの人とか……。
「なんか、すげー楽しみになってきたわ」
未来を想像して思わず顔を綻ばせた俺は、
幸せだろう明日に向けて、早めに寝ることにした。
「栞が起こしてくれないかな〜」
・・・・・・そんなことも言ったりしてね。
♢♢♢♢♢♢♢
【Tommyからのお願いです】
『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。
俺氏、プレイしてたギャルゲーのモブに転生したようです〜じゃあ、自分救ってハーレム奪って楽しむかぁ〜 Tommy @20061018
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺氏、プレイしてたギャルゲーのモブに転生したようです〜じゃあ、自分救ってハーレム奪って楽しむかぁ〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます