第93話 青い鳥へ
人はだれでも 幸せ探す旅人のようなもの
希望の星に巡りあうまで 歩き続けるだろう
きっといつかは きみも出会うさ 青い小鳥に
☆☆☆
アニメ『銀河鉄道999(スリーナイン)』の主題歌に出てくる「青い小鳥」は、メーテルリンクの童話『青い鳥』のことを指しています。『青い鳥』は、主人公チルチルとミチルが、手に入れると幸福になれるという青い鳥を探すために旅にでるお話です。
いくつもの国を巡って青い鳥を手に入れようとするチルチルとミチルですが、ほんとうの青い鳥を見つけることができず、がっかりして自分たちの家に戻ってくると、わが家の鳥かごの中に青い鳥がいるのを見つけた――幸福とはどこか遠いところにあるものではなく、その人の身近にあるものだ――というお話でした。
『銀河鉄道999』は、機械化人である機械伯爵に母親を殺された少年・鉄郎が、永遠の命と機械の体を手に入れるため、銀河鉄道999号に乗り込んで地球を離れ、機械の体をただでくれるという惑星プロメシュームを目指して、謎の女性メーテルとともに旅に出るというストーリーです。
よく生きるっていうのはどういうことなのか。
宇宙の星々を巡る旅を通して、鉄郎は答えを見つけてゆく――。
SFファンタジーの傑作です。アニメ……よりマンガでどうぞ。
☆☆☆
漫画家の松本零士さんが亡くなったというニュースがありました。とても残念です。
エッセイの導入は『銀河鉄道999』から入りましたが、松本零士といえば『宇宙戦艦ヤマト』です。全身全霊をかけてヤマトのすべてが好きでしたね! わたしは小学1年生でしたけど(笑)あまりに『ヤマト』が好きすぎて、ヤマトになりたいと思ってました。
――なんでぼくの名前は「ヤマト」じゃないの。「ヤマト」にして!
とか言って親を困らせていましたね。そんな理由で名前が変えられるわけないのに。
五歳のわたしは、古代進や島大介といったキャラクターじゃなくて、メカであるところのヤマトそのものが好きだったみたいですね。宇宙戦艦ヤマトになりたかった。ワープ航法でテレポートしたり、波動砲をぶっ放して敵を殲滅したりしたかったんですよね(笑)
艦首に超絶威力を持った波動砲をデザインしたのは松本零士さんのアイデアなんですかね。最高です。メインクルーが集まる第一艦橋内のデザインは素晴らしいし、艦底に配された第三艦橋もかっこいい。煙突ミサイルなんてギミックもありました。どこをとってもヤマトはかっこいいんですよ。ありがとう~、松本零士さん。(「ヤマト」がイメージできない人には、なんのこっちゃですね、すみません)
☆☆☆
きっと、その魂は青い鳥を求めて、「ヤマト」や「999」とともに星々の海を旅していくんでしょう。お疲れさまでした。ありがとうございました。
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