第27話 正解をつくる

 この秋、急に職場が変わることになりまして、バタバタしている藤光です。これまで街中の職場へ電車で通っていたのですが、これからは田舎の職場にクルマで通うことになります。簡単にいうと「飛ばされた」訳ですが(笑)、転勤すること以上にカクヨムを書いたり、読んだりする電車の時間がなくなってしまうのがよくないです。これからはカクヨムの更新もまばらになっていくのでしょうか。自分でもよくわかりません。


 仕事の内容が変わるので困っています。何をしていいかよく分かっていないんですね。ストレスです。


 仮にうちの職場を「建築業」に例えると、わたしはこれまで図面を引く「設計」の仕事をしてきたのですが、これからは現場で家を建てる「施工」の仕事をしなさいという訳。同じ建築業でも設計士と大工の仕事はだいぶ違いますよね。


 これまでと違う職務内容が楽しみな面もありますが、不安なことの方が大きい。


 うちの職場は役所なので、やること(正解)は決まってます。ただ、わたしは仕事上の正解をよく理解していないので、慣れないうちはとても手間取ったり、失敗したりすると思います。若いうちは失敗してもいいですが、年取ってくると「そんなこともできないのか」っていう評価に繋がりがちなのが、役所というところなので、それが憂鬱。


 前例踏襲が幅をきかせる、役所のようなところでは、新しいアイデアをたくさん出すことより、たくさんの正解(前例)知っていることに値打ちがあります。新しいアイデアは出せても、正解(規則や前例)を知らない人は評価されないんですよね。


 これからは仕事上の正解を探して右往左往する毎日が続くかと思うと……。つまらない。わたしは正解を探すような仕事ではなくて、正解をつくる仕事をしたいのに。


 朕が新儀は未来の先例たるべし(By後醍醐天皇)


 小説を書くときも、正解はなんだ?(読者に読んでもらえる小説ってなんだ。いま書籍化される小説ってどんなだ?) って考えながら小説を書くのはとても窮屈で楽しくありません。


 仕事の上ではそういうわけにはいかなくても、小説を書くときくらいは、自身の作品が正解をつくるんだ――くらいの意気込みで書いていきたいと思います〜。


 いつ書けるかな……。

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