第16話 大人だってほめてもらいたい

「どうしてカクヨムやってるんですか?」

 と聞かれもしないことに答えます。

 唐突でスミマセン。いまそんな気分なんで。


 エピソードタイトルに書いたように「ほめてもらいたい」からです。笑


 わたしは半世紀以上、人間をやっていますが、この歳になってつくづく思うことは、褒められなくなりましたね。評価されなくなったといってもいいかもしれません。仕事でも、私生活上でもそうです。


「よくできたね」


 直接でも間接的にでも、積極的によくやったと評価されることがなくなってきたと感じます。ことさら褒められるようなことをたくさんやっているわけではありませんが、以前は職場でもそれなりに「がんばってるじゃん」的な言葉をかけてもらうことがあったように思いますが、ここ数年ありませんね。


 ――おれ、以前とやってること変わらへんのにな。

 ――なんで、ほめてくれへんねん。


と、不思議に思うと同時に、理不尽を感じていたのですが、やっとわかってきました。 わたしが歳を取ったからですね(笑笑


 いまさらながら気づいたことですが、「ほめる」っていうのは、上から目線なんです。大人から子どもに向かう、年長者から年少者に向かう「肯定的な評価」が褒めるという行為です。年齢的にも社会的にも、褒める人は、褒められる人より同格以上でないと、妙な感じなんですよね。


 当然、50を過ぎたおっさんを褒めようなんて人はあんまりいないですよね……。

 つまんねー、理由。

 仕事やる気も失せるつーの。(毒吐きました、すみません)


 とまあ、わたしの精神年齢が小学生並みであることが暴露されてしまいましたが、実際大人はもちろん、おっさんになっても、じじいになっても、人間ていうのは褒めてもらいたいものなんですよ。


 芥川賞や直木賞の受賞会見で迷惑そうな顔している人はいないでしょう。みんなうれしそうですよね(そう見えない人もうれしいに決まってます)。そう、大人だって褒めてもらうのはうれしいし、必要なことなんです。


 でも、家庭では空気のように、職場では粗大ゴミのように扱われて、いい気分なわけないじゃないですか(笑


 その点、カクヨムはいいです。一見して年齢も性別も分かりませんからね。それにカクヨム作家さんたちはみんな優しいので、わたしの書いたものをほめてくれたりしますから! そりゃ居心地がいいです。


 最初の頃は、ほとんどPVが付かず、フォロワーさんもおらず、もやもやする時期が続きましたが「石の上にも三年」というように、エッセイ書きはじめて四年目に入ると、20〜30くらいPVが付くようになりました。ありがたい。すべて、読んでくれるみなさんのおかげです。これからもボチボチ書いていきますので、よろしくお願いします。

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