「象徴首長制」は成田悠輔氏のアルゴリズム民主主義に似てる気がする!

成田悠輔氏が、「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)」という本を書いている。
私もこの本の内容にはYouTubeの解説動画でしか触れた事がないが、あくまで私個人の認識により要約すると、「政治家による実行されるかどうかも分からないマニフェストで政策を決めるのではなく、有権者からTwitterなどのSNSで漏らされた不満などの意見を自動で吸い上げて、アルゴリズムにより政策を決める」というものだ。

本作の主人公たちが明日登呂市で目指している「象徴首長制」は、成田氏の考えるアルゴリズムによる民主主義よりは一歩手前の、従来の選挙方法にのっとったものではあるものの、「より多くの有権者の意見をまとめる」という意味では、現状の選挙・治世制度よりははるかに理想の民主主義に近い。

そして、本作では「ネコ」ではなく、象徴として政治家になるのは「アストロレンジャー」というご当地ヒーロー。

ヒーローはもうダサいだろうか。

ちょっと前の世代が学生運動で挫折し、その次の世代が「政治なんか語るのはダサい」と斜に構え、政治への無関心と低い投票率が当たり前になり、政治家は腐敗し私腹を肥やしダークサイドに落ちまくりな現状を、見て見ぬふりをする方がダサい。

行動を起こすのが億劫でも、せめてヒーローを担ってくれた人を「ダサい」と笑わず、表立って応援しなくてもいいから、投票はしようよ、うん。
じゃあみんな、アストロレンジャーに☆3つ、投票しようぜ!!笑

引き続きどんな選挙戦になるのか、楽しみにしています。

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