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ピリリとした現場の緊張感がよく伝わってくる回でした。
ついに刑が執行されましたね。
結局、最後まで反省の色を示さなかったフォルクハルト。
記憶消去によって記憶が消え去った彼は、今までの歪み切った性格も嘘のように消えてしまいました。
逆にいうと、ここまでしないと治らなかった、ということですよね。
魅了魔法とは本当に恐ろしいものですね。
これからは平民として、真っ直ぐ生きていってほしいものです。
作者からの返信
花京院 依道様
コメントをありがとうございます!
エルネスティーネが執拗に魅了魔法をかけ続けたせいで、フォルクハルトの人格は壊れる寸前まで追い込まれていました。
フレーデリックが薄皮をはぐ様に魅了魔法を解除しても、元には戻せませんでした。
フレーデリックが記憶消去魔法を扱えたから平民になりましたが、本来なら王族が入る独房で一生を終えていたと思います。
平民として、新しい人生を歩んで幸せになってくれることを祈りたいですね。
本来は被害者であるフォルクハイトだけど、放置もできないとなると、こうするのが最善策になってしまうのかな。
一見、慈悲深くも思えるけど、フォルクハイトという人格を永遠に破壊するという意味では、死刑と同じという。
父親の立場としては辛いでしょうね。
作者からの返信
菅野 事案様
コメントをありがとうございます!
本来は被害者でもあるフォルクハルトですが、フォルクハルトの行動で、国民の信頼が失墜し、国家転覆を狙う輩も出てきました。
魅了魔法の後遺症が無ければ、起きなかっただろう事件に、国王はどう償わせればいいのか悩みます。
フレーデリックが記憶消去魔法を扱えると知り、フォルクハルトの記憶のみを消去し、記憶喪失の青年に仕立て上げる計画を立てました。
記憶消去でフォルクハルトの人格が死亡と見るか、記憶は無くなっても人格はフォルクハルトとするか、どちらが正しいのか……難しい問題でした。
フォルクハルト時代に覚えた言語や立ち振舞などは覚えている設定でしたので。
どちらにせよ、国王は一人の息子を失います。
歪んでしまった息子に必死に向き合ってきて、フレーデリックよりも愛情が強い分、国王の喪失感も大きいでしょうね。
禁忌の魔法の恐ろしさですね。
全く別人になってしまうとは。
一度命を無くすに等しいような。
それだけの罪を犯したのでしょう。
作者からの返信
まさ様
コメントをありがとうございます!
フォルクハルトは魅了魔法の後遺症で、マイラを誘拐し、王室の信頼を失墜させ、貴族派が国家転覆を図る事態のきっかけを作りました。
処刑制度がある国だったら、間違いなく処刑されています。
ファーレンホルスト王国は処刑を廃止しており、罪を犯した王族は独房に隔離され、死を待つだけになります。
フォルクハルトに魅了魔法の後遺症が無ければ、マイラの誘拐も国家転覆も起こらなかっただろうと、国王は考えました。
フレーデリックが記憶消去魔法を使えると知り、記憶を消去し、平民として人生をやり直してほしいと国王は願います。
記憶を喪失した青年は新しい名前と共に、新しい人生を歩み始めます。
これが記憶消去魔法…!
最後の最後まで反省の色すら見せなかった彼が元の髪の色を失うのは、当然だったかもしれませんね。
あの国王でさえ恐怖に震えるフレーデリックさんは、今生の別れに優しく言葉を投げかけました。
今の彼はもう、ただの平民なのですから…!
作者からの返信
燈乃つん様
コメントをありがとうございます!
言葉だけなら大したことはない魔法に感じる記憶消去魔法ですが、実際に自分の子どもの変わりゆく様を目の当たりにした国王は複雑な思いも抱えたと思います。
そして、見せる側のフレーデリックも、この先、自分は怯られるのではないか、今までの関係が崩れてしまうのではないかと、心配しています。
平民となった彼は、生き方を自分で決めなければなりませんね。
記憶を消したことで、彼が幸せな人生を送れると良いですね。
記憶の削除は完璧なのでしょうか?
ふっとした表紙に記憶が戻ることもありますし、もし記憶が蘇るようなことになれば、再び悪巧みをしそうですね。
作者からの返信
仁徳様
コメントをありがとうございます!
記憶消去魔法でフォルクハルトの人格が今までの記憶を失い、まっさらな状態になり、生まれた赤子と同じになりました。
言語を覚えているので、話す事はできますが、自分が誰だったのかは二度と思い出せません。
記憶消去魔法もかなり残酷な魔法ですが、フォルクハルトの様に全てを忘れ、一から人生をやり直すには都合の良い魔法かも知れませんね。
今度は道を外さずに、まっすぐ生きてほしいです。
コメントお邪魔します。
魔法血判おそろしいですね。命をかけて秘密を守るなんて、私だったら秘密のことを忘れさせてほしいくらいです。(無理ですが)
フォルクハルトさんは全てを忘れることで、嫌なことも忘れられましたね。
これで権力に執着することもないですし…でもなんだか切なかったです。
作者からの返信
#zen様
コメントをありがとうございます!
魔法血判は王室の秘密を守るための魔法です。
国王のみが知る魔法ですが、禁忌魔法に指定されてもおかしくないですね。
我が子の『命』を守るために、生まれてから、この瞬間までの『記憶』を消去しなければならない国王は、身を引き裂かれる思いだったと思います。
父と名乗れなくとも、我が子に生きていてほしい。
人生をやり直してほしい。
切実な願いだったと思います。