第040話 寒い 《3-040》-1⃣

展望台デッキを吹き抜ける風に身を震わせば、

柵にかけた私の手に、貴方の手が重なった。


「寒い?

 まだ早いけど…行こうか」


どこに? 愚問ね。


熱風吹き荒れる体とは裏腹に、

心はブリザードで凍りつきそう。


ねぇ、貴方。

私、貴方を愛しているのよ。


私の体で、他の誰かを抱かないで。


他の誰かを想わないで。




★☆★


いや、ね。

「寒い」って聞くとね。


『寒い。寒い。心が寒い。愛が欲しい。JJ! 愛してるぞ!』


って『赤い光弾ジリオン』のリックス(速水奨さんの超低音おステキヴォイス)の台詞が、自動再生されちゃうのだよ。

(チャンプの合いの手台詞まで書くと、流石にマズいかと思い、省略)


なもんだから、この台詞から思いついた話をば。


ちなみに、『赤い光弾ジリオン』は、こーゆー話じゃないよ。

この台詞は、たしか、パロディドラマの一場面だったかと…。



〖3年目:第042話 逆光 《3-040》-2⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/16817139556778618202/episodes/16817330647771450320



☆★☆


次のお題は〖コインロッカー〗

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る