第037話 戻る 《2-048》-5⃣

「その方が…ルミ…さん?」


チラリと私を見たお母さんに話しかけられた夫は、

「はい」

と答える。


「そう…ル…」

みるみると目に涙がたまり、溢れる。


「ごめんなさぃ」

外出を取りやめ、家の中に戻ったお母さんは、私を思い出したに違いない。


6歳の娘が大人になって戻ってきても、

私だと思うわけがない。




★☆★


〖2年目:第311話 打ち切り 《2-048》-4⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/16816700427843453546/episodes/16817139556151201090


亜空間に誘拐されたルミちゃん。


お母さんが捜しているのは、6歳のルミちゃんであり、すっかり大人になったルミちゃんを見て、そこはかとなく自分に似てると思っても、誘拐犯の妻のルミちゃんは、偶然、娘と同じ名前なだけの他人なんだな。


〖3年目:第235話 事情聴取 《2-048》-6⃣〗

https://kakuyomu.jp/works/16817139556778618202/episodes/16817330655211472856


☆★☆


次のお題は〖世界の半分〗


あれ?

「世界の半分をやるよ~ん」

って、誘惑を突っぱねたのは、お釈迦様だった気がしたんだけど、出典がないわ。

私の思い違い?


む~ん。

何、書こ。

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