第0.8話 文字化けした僕の遺したかった置き手紙
問われた問題を既決させていっても結果には繋がらないこの僕の生は、《今》を生きているといえるのだろうか。
肩の荷が降りない時間を君たちと共有していた僕だ、それは非情な僕の責任で違いない。
君たちを巻き込み始めたのは僕なのだから。
僕になれない僕と、
僕を利用するきみと
僕を助けたかったお前と
僕を気にかけないでくれていたきみたち。
そして、
僕を救ってくれた君。
みんな、僕のせいで、終着点を迎えるんだ。
僕のせいだ。
僕のせいでいいんだよ。
だって、それは真実には程遠いから。
守りたいとか、助けたいとか、そんな感情を抱くのは僕じゃない。
僕じゃないなら捨てていい感情だ。
それだけでいい。僕は、最低限で帰結する文字数でいい。
だから、
きみが責任者でいる必要は無いんだ。
まだ終着点のないきみは、どうとでも変われるんだよ、替えのある存在では、いたくないだろ?
携わる必要も
救う必要も無い、
結構、きみは
手をさし伸ばしてくれる人が多いから。
ね、そんな顔しないでよ。
影隠しの闇猫
名前の要らない世界 かるめらな豆 @mame_kcarumera
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。名前の要らない世界の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます