第0.8話 文字化けした僕の遺したかった置き手紙

問われた問題を既決させていっても結果には繋がらないこの僕の生は、《今》を生きているといえるのだろうか。


肩の荷が降りない時間を君たちと共有していた僕だ、それは非情な僕の責任で違いない。


君たちを巻き込み始めたのは僕なのだから。

僕になれない僕と、

僕を利用するきみと

僕を助けたかったお前と

僕を気にかけないでくれていたきみたち。


そして、

僕を救ってくれた君。


みんな、僕のせいで、終着点を迎えるんだ。

僕のせいだ。

僕のせいでいいんだよ。

だって、それは真実には程遠いから。


守りたいとか、助けたいとか、そんな感情を抱くのは僕じゃない。


僕じゃないなら捨てていい感情だ。

それだけでいい。僕は、最低限で帰結する文字数でいい。


だから、

きみが責任者でいる必要は無いんだ。


まだ終着点のないきみは、どうとでも変われるんだよ、替えのある存在では、いたくないだろ?


携わる必要も

救う必要も無い、

結構、きみは

手をさし伸ばしてくれる人が多いから。



ね、そんな顔しないでよ。


影隠しの闇猫



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名前の要らない世界 かるめらな豆 @mame_kcarumera

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