第0.7話 悪食飽く空く、あくせくと悪意向け辿り着く先文字制限

私は悪くない。

誰も悪くない。

全てを容認しよう、罪なんて認めてやるものか。


これは、許しを乞うわけでは無い。

抵抗だ。



飽く、次期には無視するだろう。

そんな柔い制約。


その無防備に牙を突き立て、咀嚼する時。

無防備を履き違えて罠だと知った時。


私はどのような表情をしていたのだろう。

あなたを殺したつもりで、あなたの心は殺していなかった。


どこまでも純粋に。どこまでも狂気的に、いつまでも他人任せで、何処からか恣意的で誰にだって心どころか存在を赦したようで全てを知るためにハイリスク・ハイリターンにもこちらを知りたがった。


その貴女がどうしてここにいないのだろう。

果たす側から、受け取る側に。

果たしさえすれば自由になれたその分岐を見過ごし、本来あるべき立場を許諾しなかった。


自由になりたくないと、言いたげに。


何も語れなくなった貴女でも、私は、知りたかった。

そう思ってしまった。



劇薬を手に余した子供のような貴女の首筋に食らいつきたかった。


そんな意味の無いと知っている裏切りを、

私が起こした行動すら見えていた貴女の目には何も映ってなったから、消えたくなった。


少々、私には荷が重すぎたようですよ、それだけです。


私に求めるものなど、初めからなかったのでしょうけれど。


そうですよね?



春の聖女


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