第0.6話 呪われ祟られ祀られ哀れそんな感情それこそ初恋の象る怪物
あの人のいない世界に私は生をみいだせないでしょう。
荒唐無稽と言われ続けても私は呪われ続ける。
諦める訳もなく探していたのです。
結果論で言えば見つかるはずはないの、あの人は空間として隔てた世界に『みんな』のために居たのだから。
それでも探していたわ。
だって大切なの。あの人だけが私の全てなの。
重い愛情、熱い視線。
軽い愛情、冷めた視線。
どっちがいい?
別にどうとでも成れないのは初めから知っていたことだわ、そこに何も求めているものは無いの。
求めているのはあの人の隣にいられる私だけ。それ以外は二の次でいいと世界が巡っても想い続けていた。
今も、思い続けている私がいる。
依存性を問われても、
重圧的な愛と忌み嫌われても、
当の本人たる私のそうして過ごす日々が充実していたら別に問題なんてひとつもありはしない。
好きという感情も人の生というものもその人それぞれの価値観の元に生成される事柄だわ。
あなたはそうは想えていないのね。
中途半端に生きるのはおすすめしませんよ。
まぁ、それこそ自己責任に自分で人生の積み石を積むだけでも先は見えたものでは。
崩れた先であなたの探し人に会えることを陰ながら願っておくとします。
それではもう二度と戻れない選択を。
それでもあとひとつ変えたかった終着点に約束を。
貴女にすら果たすべき約束とそれを否定する規約があるでしょう?
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