賭けマージャンで家業をつぶした、早稲田(文学部)出身の方がいました。
その後は、選挙参謀などを生業にしておられましたが、晩年は、かなり困窮されていました。寸借何とかで別の大先輩やその周辺に迷惑をかけるなど、困ったおじさん、では、ありました。
そんな人でも、実は、私が小説を書き始めて1年間という最晩年に、黙って、私の書いた文章を読んでくださいました。
ひょっとして、その方のその「行為」は、かつての本屋さんとしての最期の、免罪符のようなものだったのかもしれません。
~ この私のエピソードを御作と並行してお読みいただくと、何か思索が深まるかもしれません、ってことで(苦笑)。