第7話
花音ちゃんと会った次の日。
敬語じゃなくなった私にみんなビックリしてたけど、受け入れてくれた。
そして昼休み、私はゆりちゃんと真麻ちゃんに全部を話した。
2人は静かに聞いてくれて、話終わると抱きしめてくれた。
「かなっちーーぜんぜんっ自分の気持ちぶつけてくれて良いんだよ!かなっちが優しいって分かってるもん!」
「自分の気持ち、これからはちゃんと言ってね」
2人と友達で良かった。心からそう思えた。
「ありがとう!あのね!前言ってたお店行きたいの……!2人は2回目になっちゃうと思うんだけど良い?」
すると2人は顔を見合わせて笑い出した。
「かなっち一緒に行かないならって私たちまだ行ってないよ」
「あんたを置いていくわけないでしょ」
「えーー!?」
2人のおかげで、友達を遊びに誘うトラウマもすぐに克服できそうだ。
ちなみに……
なぜか分からないけど真谷くんは私がココロを言うようになってもずっと付き纏ってくる。
何を考えているのか訳が分からん。
それをゆりちゃんたちに言うと「真谷、不憫すぎ」としか返ってこない。2人の考えてることも分からん。
そこで私は本人に聞いてみることにした。
「ねー?どーして私に絡んでくるの?」
「は……?」
信じられないといった感じでこちらを見て、
「分かるようになるまでずっとやってやるからその鈍感さっさと治せ!!」
と叫んだ。
あれから仲良くなったと思ったけど、彼は良くわかんない。
そういえば、なぜか最近彼のことばかり考えているような気がするけど……私の思考もなんなんだろう……?
私と彼がココロをぶつけ合って、それがクラスの名物になるまでそう時間はかからないだろう……。
たぶん……
籠に閉じ込められたココロ 真夜依 @mayoi07031503
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