第2話 HPと防御力は1でいいよね?

「アバターとかを選ぶ時の空間チュートリアルかぁ。FO1にもあったよな。」


真っ白な空間を、きょろきょろと見渡してみる。すると目の前の何も無い空間から、半透明のモニターが現れた。


「名前を選択してください※10文字以内」と書いてある。俺は迷わず【zinrai1215】と入力した。


本名が神谷頼斗だから、姓と名前から取っている。我ながらネーミングセンス高い。高いよね?


「次に、アバターを選択してください。ログインアカウントに登録されているアバターを使用しますか?」


迷わずYesを押す。すると身体が光に包まれて、容姿がまるでアニメキャラのような美形に変容する。現実とは大違いだ。


瞳は大きく紺碧色で、顔立ちはとても端整。だけど、身長は同じだ。その方が身体連動をし易い、ということを前作で学んでいるからな。


「次に、スタート時に使用する武器を選択してください。」


物理武器

・片手剣(剣士)

・双剣(双剣士)

・大剣(大剣士)    

・小刀(暗殺剣士)  

・斧(斧士)     

・槍(槍士)   

・刀(刀剣士)

・弓矢(弓士)

・盾(盾士)


魔法武器(間接武器)

・魔杖(魔術士)

・聖杖(回復術士)

※種類は他にも存在 また途中で変更も可能 複数装備可能な武器もある



開幕選べるものにしては多いな。でも途中で変えられるなら、それ程悩むまでも無い。


前作でもけっこう使っていたから、無難に片手剣で行こう。


「次に、ステータスを設定します。」


残りAPアビリティポイント 50(レベル1上昇で5獲得)

HP(体力)……1〜50

DEF(防御力)……1〜50

ATK(攻撃力)……1〜50

SPD(敏捷力スピード)……1〜50

MP(魔法量)……1〜50


おお、なるほど。50ポイントを各ステータスに分配できるって感じか。ここは普通に全部10ポイントずつと行きたいところだけど、片手剣使うならSPD欲しいよな。


SPDを20だとすると、HPとMPを5にするか。


いや、片手剣の武器攻撃力は低いだろうから、攻撃を15とすると、DFEも削るか。


いやぁでも耐久低いのもなぁ。それに魔法が強いのかどうか分からないし......うーん、すごい悩ましいなあ。どうするか。あまり悩むと他のプレイヤーに遅れを取ってしまうし......。


ちょっと待てよ......!HP1だったらDFE1でもいいから、めっちゃ節約できるやん!俺天才か?


SPDを15......いや、20にしよう。ATKは18で、MPは10。これこそ最適解なのでは?


よし!ステータスはこれでいこうか!


残りAP《アビリティポイント》 0(レベル1上昇で5獲得)

HP(体力)……1

DEF(防御力)……1

ATK(攻撃力)……18

SPD(敏捷力スピード)……20

MP(魔法量)……10



流石にHPと防御力1なのは不味いかな……。いや、当たらなければ大丈夫だ!(暴論)


それに、レベルアップしたらポイント貰えるからね。そうそう、大丈夫。


「各種設定が完了しました。それでは、始まりの街【アルレシア】に転送します。それでは、FO2をお楽しみください!」


アナウンスが終わった途端に、視界が更に明るくなって、光に包まれる。


すると、色とりどりの光芒がこちらに向かってきた。まるでタイムマシンに乗って別の世界にトリップするような感じだ。なんか、

そういう映画を見たことがある。


光の粒が流れる空間の先に、一際ひときわ明るい透明な球が見えた。その光が、

どんどん大きくなっていって、自分の身体を包み込んだ。

────────────────────★や評価を頂けると、モチベが上がって投稿頻度が上昇するかもしれません。是非よろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

MMORPGの最強プレイヤーは、HPと防御力以外に全凸するそうです!だって、敵の攻撃全部避けれたらそっちの方が強いもんね! haru1030 @haruya1030

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ