希少価値コントロールロボット

レイノール斉藤

第1話

 目の前にある物がどれだけ稀少か判定するロボットが開発された。


 あるメーカーAはこのロボットを使って市場価値をコントロールしていた。


 金や宝石の流通量を減らし、価値を高めてから大富豪に売る。その後大量に流通させ、価値が下がった所で買い集める。勿論秘密裏に。


 世界を股にかける大企業に育ったメーカーAは、次に数が多過ぎて価値の低い物を排除するロボットを作るよう研究者に要請し、多額の投資をした。


 そうして、ついにロボットが完成した。ロボットは世界中に配備され、一斉に稼働した。


 数日後、世界の人口は0.1%にまで減少した。

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希少価値コントロールロボット レイノール斉藤 @raynord_saitou

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