読んで字の如く、一字一句違わずタイトルの通り、ウルトラ・エクストリーム・マキシマム・シャイニング・グラビティ・サチュレイテッド・スーパー・ムーンのお話。
というかもうこのタイトルだけですでに面白いんだからずるい。大好き。
急にテレビから聞こえてきた耳慣れない言葉、「ウルトラ(略)」。
テレビの中のアナウンサーと専門家のやり取りから、その「ウルトラ(略)」とはなんなのかを知っていく、という筋の物語です。
与太話というか、コントのような読み心地の作品。
コミカルな読み口が最高でした。笑っちゃう。
問題の「ウルトラ(略)」そのものの正体も好き。
規模の大きさというか、なんかしれっととんでもないことになってない? 感が。
軽妙な雰囲気とぶっ飛んだ設定が楽しい作品でした。
タイトルから想像するイメージどおりの作品で、コントかな?と思って読み進めたらコントでした。
シンプルに最高の一言。
個人的にギャグ小説の出来を判断する基準に「声が出るほど笑ったかどうか」というのがあるんですが、これはめちゃくちゃ笑いました。満点です。
この感覚、SNSで「めちゃくちゃ笑ったw」と真顔で打ち込むタイプの人はわかってくれると思うんですけど…… 心の中で「面白いな」って思うことと、実際に声が漏れ出てしまうこと、この二つには明確な壁があるんですよね。
もちろん前者も面白いのは本心ですし、嘘はついていないんですけど、それでも声が出るほど笑う経験にはどうしても勝てない。
この作品は後者でした。
主人公のいいくらいのツッコミが耐えられなかった。いや、もう、こんなの笑うって。
なんだよ、ウルトラ・エクストリーム・マキシマム・シャイニング・グラビティ・サチュレイテッド・スーパー・ムーンって。